小雨の多い一週間でしたがもう桜は咲いていました。
フランスキッズたちのお花見にも遭遇。
このCluny La Sorbonne駅近くの公園の桜は
パリの日本人のお花見を一手に担うソー公園の桜よりも
早く咲き始め、そしてちょっと日本の桜みたいに繊細な雰囲気。
さて、飲茶ブームが一向に終わらない私は
ここから歩いて行ける、パンテオン近くの
ラ・メゾン・デュ・ディムサム(La Maison Du Dim Sum)の
すごくお得な飲茶バイキングが気に入って何度も通っています。
お値段10.90ユーロ!!
13区の中華街と同じ価格設定に感動。
まあこのあたりは学生街なのでお値打ちランチは結構ありますが
この飲茶バイキングはただ安いだけじゃない、すごく、おいしい。
安い中華街のバイキングはよくあるけど
実際入ってみると食べたくなるようなものなんて
まったく置いてなかったりします。
餃子も銀のバットに固くておいしくないのが山積みになってるだけ
ぜったい冷凍だなあ……やれやれしかたない
とあきらめながらボソボソのそれを頬張るわけです。
でもここは“La Maison Du Dim Sum 点心”というだけあり
きちんと手作りの点心が用意されているのです!
どれもおいしいのだけど
私は無条件に海老餃子が好きなのでついつい贔屓してしまう。
友人は右奥の、もち米が周りに付いたシュウマイ(?)がお気に入り。
すごくショウガが効いていて、たしかにおいしいのです。
店員の兄さんはいつ行っても感じが良く
席に着くときに「お茶いる?」と訊いてくれます。
メニューを渡されないのでためらわれるかもしれませんが、4ユーロです。
ひとつ頼んで茶碗を二個持ってきてもらうことも出来ます。
この日はジャスミン・ティーにしてもらいました。
試してないのでわかりませんが
飲み切ったら「お湯を足してくれ」と頼むことも可能だと思います。
中華ではたいていやってくれる……けどパリでお願いしてる人を見たことがない。
ロンドンでは中華に行きまくりましたが、みんな「湯足し」を頼んでいました。
でも紅茶のポットに「お湯足してくれ」って言ったらひざ蹴り食らうんでしょうね!
試してないからわからないけど!
ジャスミンの香りに酔いしれながら、点心以外も積極的にチャレンジ。
どれもおいしそうだし、実際おいしいのです。
しつこいようですが他の中華バイキングだと冷え冷えのエセ巻き寿司とか
異様に古い油で揚げたような揚げ物、その中から出てくるどろっとした何か
……等であることが多いというのに!
チャーハン、白飯、焼きそばの定番炭水化物に加え
海老とかイカとか牛肉などの炒め物、のあんかけなどが多く
焼きそばやチャーハンにこっそり掛けて
あんかけ焼きそば・あんかけチャーハンにするという創意工夫も可能。
生春巻きや揚げ物も豊富。
肉団子とフライドチキンが特に美味しいです。
ただ……あまりにお腹が空いていたため
点心を三蒸籠(皿?)も食べてしまったのですが
三回目に取りに行ったときは
点心領域を守っているおばちゃんに
「え、あんたまだ食べるの?もういいでしょ!」
とため息をつかれてしまいました……
はい、まだ食べるのでください!と言うと
おばちゃんは不審そうな目で私を見ながら
三個入りのものを渡してくれました。
海老餃子が入ってない……!!
大変にショックであったので海老餃子も入っている
四個入りのものと替えてほしいと頼むと
おばちゃんは激しく首を振りかたくなに拒否。
点心領域の守護神として使命を全うしているのか……
あきらめて席にもどると友人も三回目は渋られたそう。
三回も頼む客は少ないのかもしれない。
友人が
「いや待って、でも三回目はお断りっておかしいよね
バイキングなんだから」
とあまりに正論を述べるので却ってびっくりしてしまいました。
いや、そう、そうだ、おかしいんだ
でもそんなことパリの中華のおばちゃんに通じるはずがないから
あきらめてしまっててもう試合終了なんだ私達……
しかし待て!これは「海老餃子もう一個食べたい」と思わせて
再来店させるシステムなのかもしれません!やるな。
点心とその他の料理に比べ、デザートはそんなに充実していません。
だいたい中華バイキングはアイスが置いてありますが、アイスもなし。
緑色のココナッツ団子か、揚げバナナ、ショウガの砂糖漬けとか
あとはフルーツです。
でもいいよいいよ!点心美味しいんだから!砂糖断ってるしね!
……とはいえ、もし杏仁豆腐があったなら狂喜して食べただろうな。
危なかった……!
このビュッフェはたぶん昼だけのではないかと思います。
夜はビュッフェとは書いておらず
16.80ユーロでだいたい昼の中で人気のあるメニューを
自分で取りにいくのではなく
運んできてもらうタイプなのではないかと思います。
それかアラカルト、とHPには書いてあります。
16.80ユーロでもパリなら激安だし
何より味もお店の人のサービスもとても良いので
(おばちゃんとの闘いはあったものの)行ってみても良いと思います。
でもお昼が断然お得なのは間違いない。
英語圏の観光客もたくさん見かけるし、英語も通じるはず。
フレンチに飽きた旅行者の方にもおすすめします。
店内もとても清潔です。
さあ春ですね!まだまだ飲茶ブームは終わりません!
La Maison Du Dim Sum 点心 ラ・メゾン・デュ・ディムサム
4 Rue Des Fosses Saint Jaques 75005 Paris
TEL:0155420344
営業時間:月曜-土曜 12h00-14h30 & 19h00-22h30
最寄駅:RER B線 Luxembourg
(*メトロ10番線 Cluny La Sorbonne, 7番線 Place Monge
からでも歩いて行けます)