あ、みなさんあけましておめでとうございます!
2017年もどうぞよろしくお願いします。
ところで、ご存知でしたっけ、私の家のコンロ、というかITクッキングヒーターなんですけど、壊れたので大家さんに電話(うちの場合は大家さんが直す)したら、「そっかー……でも、修理、しない」とシンプルに言い放たれてしまったことを……? あれからいったいどのくらいの時が流れたんだろう……
コンロが壊れてしまったのでひとんちの台所でナポリタンを大量に作らせてもらい、冷蔵庫で保存して小分けにして食べる生活だ。野菜もたくさん入れられて、冷えてもおいしい、ほんとうにナポリタンは有能なスパゲティだってイタリア人の前で死なない程度に主張した。怒られた。
— ミラクル美女とフランスの夜ワンダー (@francenoyoru) 2016年2月17日
約11カ月ですね! 2016年は、ほぼ火のない状態で過ごしました!
それで、いくら有能だからって私は毎日ナポリタン食べるんですか? 10カ月? ジーザス!
いや、そんなに我慢するくらいならもう自分で直したら? と思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかしこれは貸主と貸借人の微妙な心理戦……というかいろいろありましてね……
まあ、近所の仲がよい人の家にずうずうしく上がり込んで調理させてもらいながら(大鍋スープとか煮物などは作って持ち帰り保存)、完璧に人様の情けにすがって生きながらえながら、そうはいっても大家さん直してくれるんじゃないかって甘いことを思い過ごしてたらこんなに時が経ってしまったというところでしょうか。
でも毎日上がり込むわけにはいかないので、普段はわりとサラダを食べていました。とくにパクチー美肌サラダはとても役立ちました。
サラダは何といってもバリエーションが多いのでありがたい存在です。でもタンパク質はどうやって摂取すればいいのかなかなか難しく、生ハム入れたり、いいのかどうか分かりませんがチキンを電子レンジで火を通して入れてみたり、あとは電子レンジで炒り卵を作ってみたり、チーズを大量に投入してみたりしました。
この世には電子レンジだけでみごとに調理をこなしてしまう人もいるというのをうわさには聞いているのですが、しかし私にそんなことができるとは到底思えない……
火を通さないものを永遠に食べるとなると、サラダかサンドイッチ、ときどき外食、の繰り返しになるのだろうか……Oh……
軽く絶望しかけたのですが、私もヘンにポジティブなところがあるので、この機会をなんとか利用できないものかと考えました。
アレでしょ、これは、絶対自分がやるとは思えなかったローフード生活試してみるチャンスなんじゃない? と思ってですね、ハンドミキサーなどを購入してみたんです。
普通のミキサーってとにかくでかいのと洗うのが面倒そうなのとでずっと買うのをためらっていたんですが、ハンドミキサーならそんなに場所も取らないし、洗うのも楽そう。値段はどれも似たり寄ったりでしたが、レビューを真剣に読み比べて「もうこれなしには料理できない」とかベタ褒めだったBOSCHっていう、ドイツのブランドのものにしました。20ユーロくらい。
早く欲しかったので火曜日にAmazonで注文し、水曜日に届くようにしていたわけなんですが、金曜日に届きました! おい誰だよフランスにもAmazonプライム導入しようつったヤツは! 無意味である。
この取り外しできる先のとこだけを洗えばよいのでとても快適です。汚れもスッと落ちるし、匂いもつかない。夜はちょっと音が気になるかも。「混ぜるボタン」と「粉砕ボタン」があるんですがほぼ「粉砕ボタン」しか使いません。
届いてから、うれしくて最初は何にしようかな、と冷蔵庫を覗いたらチンゲン菜とトマトがあったので、まあ、グリーンスムージーってことだなと思って早速やってみた……
んですがとてもお見せできるようなビジュアルに仕上がらなかったため、自粛。
味は、とても飲めたもんじゃありませんでした! チンゲン菜ってクレソンの仲間なんですかね、生だとすごく似た辛みがあって、塩を入れても何してもダメでした。これは、この後レンジで一生懸命火を通して、スープっぽくして食べたんですが、やっぱりおいしくなかったです。チンゲン菜、サラダにいけるんじゃないかと買ったんですが残りはひたすらレンジで加熱して食べました。クレソン好きな人にはおいしいでしょう。
やっぱり、果物ですよね、フルーツスムージーを作るために私はこれを買ったわけなのだから! 海外はフルーツが安いところが本当にすばらしい。フルーツがあんなに高いのは日本と北欧ぐらいじゃないかと思うんですが、なぜなんだろう? 北欧は野菜や果物が収穫しにくいからだと思うんですが、日本は消費税がすべて同率だからでしょうか? 今度調べてみよう。
コンロがないことで料理の幅が狭くなると、毎日食事の用意をするのが億劫になるんですよね。もう、ある一定のものしか食べられないのなら、準備はできるだけ簡単で、さらに美容と健康によいものを詰め込めるスタイルがよろしい。1分で用意できて美肌要素と健康要素が詰まってる「何か」を胃に流し込み、余った時間で馬車馬のように働くんだ! って気分になります。この食に対する欲求の消え去り具合、スムージー生活やローフードがスリムになるといわれるのはこれもひとつあるんじゃないかと思うくらいです。
フルーツスムージーは何入れてもおいしいからよい。私、とにかく火を失ってから何かおいしいものが食べたかったので、今回はおいしさを1番に考えることにしました。ただ、ビタミンCは大量に摂取したかったのでどんな組み合わせでもパプリカだけはぶち込んどくことに決めました。パプリカの良いところはビタミンCが多いことだけじゃなくて、どんなフルーツにも相性がいいことです。
どんなレシピでもプレーンヨーグルトと、バナナかマスカットを入れると劇おいしくなります。チンゲン菜+トマトでぐったりしていた私は回復食としてプレーンヨーグルト+バナナ1本+赤パプリカ2分の1+オレンジ4分の1でフルーツスムージーを作ってみたんですが、あまりのおいしさにびっくり。ビジュアルとしてもギリギリ載せていいかなー。
ただ、正しいスムージーというのは乳製品は使わないらしいんですね。こう……デトックス効果が弱まるらしいんですが、すごく便秘に悩んでるという人以外はそこまで気を使わなくてもいいのではないか、という気がします。手軽にたっぷりビタミンや食物繊維を摂取できて、余計なものが入ってないというだけでじゅうぶんよい食事(またはおやつ)として機能すると思う。
本格的にスムージー生活する人はグリーンスムージーなるものを飲んでいるというのは風のうわさで聞いています。そういえばラスパイユのオーガニック市場でグリーンスムージーを飲んだときには、翌朝の肌のつるつるがすごかった記憶があるので、私もあのおいしいグリーンスムージーのレシピをぜひ開発したいという情熱はあります。
一応、プレーンヨーグルト抜きでも作ってみました。
左からキウイ、オレンジ、赤パプリカ。キレイに色がでるのはうれしいですね。
でも、キウイとオレンジはおいしいけど赤パプリカだけはそのまま食べたほうがおいしい。速攻で3つ混ぜて飲みました。
毎日「今日はどういうレシピで作ろう」と考えるのも楽しいし、とにかく1度にビタミンなど大量に摂取できて、食事に取り入れると安心感があります。1杯でお腹がいっぱいになるし、忙しくてちゃんとした食事ができないという人はぜひハンドミキサーを! かぼちゃスープなども簡単にで作れます(人の家で)。