このブログはパリで書いているはずなのに
グルメといったら激安中華ばかりだねどういうこと?
と数人の友人から指摘され、そういえばそうね
そのことにはうすうす気がついてはいたのだけど
麻婆豆腐好きって声高に宣言してるしいいかな
そもそも私はパンよりも米の方が好きなのだから
フランスでも米は出てくるけどなんだかいつも
サラダにしたりサーモンのクリーム煮に添えられてたり
挙句の果てはプリンになってたりして、いいよもう
そのパターン知ってるよ、なんでクリームばかりなの
私は醤油味がいいの、そうだバター醤油ならいいでしょ
バター醤油にしてよ!
……などと心の中でつぶやいてとうとう
2014年はまだ一度もバゲットを買っていないという!
しかしだからと言ってぜんぜんフレンチを食べてないわけじゃ
ありません。私だってたまにはフレンチを食べます。
パリに来てからもっとも頻繁に通っているフレンチは
Place des Victoires近くにある人気のビストロ・ビクトワール。
パリに来てすぐに友人が「ここはいつも満員」と言って
連れて行ってくれた店で、一度入ったら確かに
おいしいしパリにしたら激安だし店員の兄さんたちも
ものすごく感じが良くって、それから何度も来るように。
私がいつも頼むのはローストチキンです
(Poulet rôti au jus purées maison au beurre)。
10ユーロ。
他の料理も試したし、周りの人がよく頼んでいるのを見ると
燃えたタイムが乗っているステーキや鴨のコンフィなどが
人気みたいだけどやっぱりローストチキンに戻ってきてしまうのは
添えられているマッシュポテトがあまりにおいしすぎるから。
チキンの方はおいしいけど当たりの日とはずれの日があって
おいしいときは感動するけどはずれの日は今日はどうしたと思う。
でもマッシュポテトにはずれはない。
肉汁とソースがかかかり、ニンニクとバターの香りがふんわり。
とてもなめらか。
毎日食べたいと願いながらフォークですくいます。
知人の言うことには、以前に比べると味が落ちたそうですが
パリでは、もっと立派な値段で食べたのにナニコレ?
っていうことがしばしばあるため、この値段でちゃんとおいしくて
店員さんたちも感じがいいとなると、なかなかないと思います。
そんなマッシュポテト・ハイでこの日はひさしぶりに
……コーヒーを飲みました。
カフェインぶっこんでしまいましたよ!
ああ、でもひさしぶりのコーヒーおいしい。
紅茶ならマリアージュ・フレールが出てきます。
紅茶ってポットで出てくるのでお得感がありますよね。
私はカフェイン断ちにしても砂糖断ちにしても
人と一緒の食事や旅のときももちろん解禁にしています。
でないと不自由だもの、私も相手も。
この日は数日後に帰国してしまう友人とずいぶん長居をして
楽しい話がたくさん出来て、とても輝いていた夜でした。
そう、なぜだかこのビストロで食事をすると会話が弾むのです。
ただの偶然かもしれないけど、だから私にとってここは
とてもとても良い場所なのです。
Bistrot Victoires
6 rue de la Vrillière 75001 Paris
Tel : 01 42 61 43 78
メトロ: 3番 Bourse 1,7番線 Palais Royal – Musée du Louvre
(*とにかくヴィクトワール広場にたどり着くとすぐなので