もうほんとうに中華料理ばっかり食べていて
外食と言えば中華だしパリっぽさ皆無のブログですが
たまにはフレンチに足を運ばなければ……と実行するため
誰かとお昼を一緒に食べる機会を捕まえては
意図的にフレンチを選択しようとしています。
とはいえなかなかコストパフォーマンスが日本みたいに
いえ、「日本みたいに」というのは贅沢な要求としても
「パリでこれなら素晴らしい!」と納得できることって
なかなかないのでお店選びには慎重になります。
日本でも有名で
「日本人の観光客と地元客でいつも満席!」
と以前近くに住む在仏5年の方に連れていっていただいた
L’EBAUCHOIRレボショワールは、パリのランチで
これほどコストパフォーマンスに満足したものは
他にないと言い切れる内容でした。
内装も可愛く、前菜とメインで13.50ユーロという
値段の面でも可愛くてしようがないランチで有名。
もう一回来たい!という欲求にどうしても逆らえず
先日また友人とのランチにこのお店をお願いしました。
この日は見たところ地元客で賑わっていて
観光客の姿はほとんどありませんでした。
それでも案内してくれた店長らしき姉さんは
どれだけフランス語で話しかけたとしても
ぜったい英語でしか答えてくれません。
もうアジア人=観光客という図式が離れないんだ
それほど観光客に愛されているのだな、と理解しました。
それにしてもかたくななまでに英語!
店に入る前に英語呼吸に整えてから
足を踏み入れるべきだった……と思いました。
しかもランチセットはわりと選択肢が多いのですが
この日は友人とちょっと遅く13時過ぎころに着いてしまい
ほとんど選択肢が残っていませんでした……
前回は予約してもらっていたし、12時くらいに入店したので
なにもかもスムーズだったなあ……ごめん予約してなくて!
と友人に謝りつつ、次はもっと早く来よう、とすでにまた来る気満々。
あまり残っていなかった中で
大好きなかぼちゃのスープがあったのは幸いでした。
私はポタージュめいたものが目に入ると
なにを差し置いても注文してしまうほどポタージュ好きですが
フランスのものはちょっと味が薄かったりして
満足できないことが多いけれど、これはおいしかった……
かぼちゃの味がしっかりして、コクがあって……
もう一杯飲みたいです!と言えないのがつらいところ。
こちらはニシン(Filet de hareng,pomme de terre à l’huile)。
いつもランチの前菜メニューにあるらしく、それはつまり
看板メニューというか、自信のあるメニューってことなのかな
と想像し、味見もさせてもらったのですが、なんというか
こんな感想で良いのかわかりませんがジャガイモがすごくおいしい!
なんだこのジャガイモは!
メインでは私はやはりランチにいつもあるという
ヤギのチーズがパリパリした春巻きの皮のようなものに包まれ
サラダが添えてあるもの(Croustillant de chèvre frais au basilic)
を頼んだのですが、これがなんだかとってもおいしかった!
ヤギのチーズはフランスに来る前はすごく苦手で
出てきたときはいつも息を止めてグルッと飲みこむ
という方法でやり過ごしてきたのですが、こっちで食べると
ぜんぜん臭みもないし、むしろ牛のチーズより好きかもしれない。
友人は魚連続で、サーモンを頼みました。
フランスはサーモンって米を添えますね……なんでだろう。
選択肢にサーモンがあると頭の中が「アスタキサンチン」という
単語で一杯になり、つい頼んでしまうのですが、今日は抗ってしまった。
前菜とメインにデザートをつけると15.50ユーロなのですが
ここのデザートはきちんとおいしくて、たった2ユーロの追加で
食べられるなんてとってもコストパフォーマンスが……
それに友人ともひさしぶりに会ったし……
という言い訳で今日はデザート付きにしてしまいました……
忘れてない!忘れてません糖化の恐怖は!今日だけ!
だって私はフランスの固ーいプリンが好きすぎて……!
日本ではとろけるプリン勢にわきに追いやられてしまった感のある
固いプリンよフォーエバー!これだけは特別!
……というわけでお米のプリン。
お米のプリンはあまり好きじゃないけど、ここのは美味しかった。
まるでお米がタピオカみたいにムッチリして、濃厚。
もうひとつ普通のプリン(というかプリンしか残っていなかった)。
ひっくり返っておりますが味に変わりはありません。
お米のプリンに比べるとすごくあっさりしています。
食べ終わるころにはもうお店の人たちは休憩モードで
私達の他にはひと組しか残っていなかったので
駅前のカフェに入ってデカフェ飲んでしまいました。
ランチは込んでいるので食後の飲み物は
別のお店に移動した方がゆっくりできるかもしれません。
とにかくコストパフォーマンスはパリで一番という噂は
ほんとうかもしれない、と思えたランチでした。
レボショワールL’EBAUCHOIR
43-45 rue de Citeaux 75012 Paris
TEL:01 43 42 49 31
メトロ:8番線Faidherbe-Chaligny
お店のサイトがとても可愛く
その日のランチメニューもチェックできます
(La carte→Menu 13.50€をクリック)。