観光スポットど真ん中の香港料理で癒される

パリのレストランとカフェ

 

ある日マクドナルドでコーヒー飲んで出てくると

ドレッドヘアでこぎれいな様子の黒人男性が寄ってきて

手を突き出し「金をくれ金をくれ」と怒鳴り散らす勢いで迫ってきて

あまりのことにしばらくぽかんとしていると

「おい早く出せよ!」

とほんとうに怒鳴られてしまったところでようやくハッとしました。

いくら物乞いが多くてもここまでアグレッシブな者は見たことなくて

これはむしろいわゆるカツアゲの部類に入るのかもしれないと思い

当然断ると男は頭に血がのぼったようで

「この中国女めが!」

と急に英語で、四文字熟語で罵り始めたのでここは逃げるが勝ちだと

早足で逃げても男はさらに追いかけてくるのです。

しかし一緒にいた中国人の女の子はもっと頭に血がのぼったようで

155㎝くらいなのに190㎝くらいありそうなその男に怒鳴り散らし

見事黙らせるという……もっと強くあらねばと反省した瞬間でした。

 

でも良く考えたら中国女でない私に中国女と罵っても

「え、ちがうよ?」

としかならないわけなので彼女の腹立たしさは私には想像できないのかも

と思い、もし「日本女が!」と罵られた場合を想像してみたけど

特別腹も立たず……やはり草食な人種なのですかね、我々。

私だけかな。

 

まあその子がそのあともずいぶん腹を立てていたので気を鎮めるため

ご飯でも食べましょうということになりガイドブックにも載っている

こちらの香港料理の店にはじめてやってきました。

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ガイドブックでみたことあるし良く来る界隈なのに

なんだか行きそびれていたお店。

店頭の焼き豚がトレードマーク……かどうかは知りません。

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どうも麺が食べたい気分だったので二人とも麺を頼みます。

友人が頼んだのは店頭の焼豚が入っているこちら。

ちょっとピリ辛らしい。

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私はこういうアジア系で麺を食べるときはぜったい海老ワンタン。

ピリッともせずとても優しい味。とても細くコシのある麺。

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この海老ワンタンとか、ワンタンスープを頼むときに必ず

不思議なことに「麺を入れるか?」と訊かれるのだけど

どうも麺を入れても入れなくても同じ値段のようです。

じゃあぜったい入れるよね?と思うのですが入れない場合

代わりにワンタンの量が増えるのかもしれないです。

でもこういうアジア系レストランは

「麺をおかわりしてもタダ」という現象が

わりと頻繁に見られるのでただのサービスなのでしょうかね。

ちなみにどちらも9.5ユーロだったと思います。

 

嫌なことがあったらスープだのラーメンだの、汁物がよいです。

帰りはすっかり嫌なこと忘れて楽しくおしゃべりしました。

 

それにしてもカツアゲするわけでもない上記の物乞いは

穏やかに頼んだ方がよほど気分よく小銭をくれるひとがいるだろうに。

それとも「ほんとうはカツアゲしたいがその一線は越えない」という

彼なりの良心が引っかかっているがための暴言なのでしょうか。

カツアゲジレンマなのでしょうね。

 

Mirama 美麗華酒家

17 rue Saint-Jacques 75005 Paris

01 43 29 66 58

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