そして結論・化粧品はどこまで無添加であるべきか②

美肌

さて前回書いたように、私が今どのくらい無添加サイドかというと

「基本的には無添加の方が好ましいけれど許容するものもある」

というなんだかはっきりしない立ち位置なのが正直なところです。

基本的に私はオールマイティーな言葉というか

「それは人それぞれの価値観」とか「モノによるから」

というような逃げ道ばっちりの言い方をしたくないのですが

これに関してだけはまさに「モノによる」という結論が

ピッタリはまってしまって他に言い様がなくて困ってしまう。

まず、

「将来ずっとキレイな肌でいるためのスキンケアの方向性」

を決める際に、参考資料として最も重要なのは

「50歳以上の、しかも自分と血のつながった

美肌の女性を探し当て、彼女のスキンケアを調べつくす」

ということだと思っていました。

まあ血がつながっていなくても50歳以上で美肌の女性の

持っている情報や生活習慣は宝の山に違いありません。

そして私は親戚や、親戚でなくともそういう女性を探し

スキンケア方法について詳しく訊ねることに成功しました。

生活習慣については長くなるのでとりあえず置いといて

スキンケアについてはたいていの場合

「化粧水は使わずシンプルなクリーム中心」

であることが多かったのです。

そして食事であったりサプリメントであったり、なにかしら

「必要と信じている成分摂取を長年続けている」

という気の長さのようなものも見受けられました。

「やっぱり大手ブランドラインのような

プレ化粧水から首専用美容液まで全部そろえたら

10種類くらいになるようなお高い基礎化粧は必要ないんじゃ」

と私は結論し、一気にオーガニックから無添加から手作りから

行くとこまで行った感があるのですが、いろいろ試すうちに

「オーガニックは自然で良いという印象があるけれど

植物の成分は強力だからで合わないものはケミカルより荒れる」

という噂を自分で実際体感して(要はある商品で荒れまくって)

「ただ無添加であればよい」という認識を改めました。

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そこの時点まで、私は結局ケミカルであれノンケミであれ

「成分を吟味する」ことをせずにパッケージに踊らされていたのです。

でもノンケミに移行したことが私にたくさんの良いことをもたらし

いつくかの悩みを改善してくれたのは事実です。

  • 肌のくすみが抜け、透明感が出たこと
  • ものすごい鼻の皮向けがなくなったこと
  • 子供のころから悩んできた目の下のクマが薄くなったこと

この三つは特筆すべき事項だったし

肌そのものがが強くなったと思います。

季節によって荒れたりすることもなくなりました。

ところが逆のパターンもあります。

ある女性は50歳くらいまで「舐めても大丈夫」という

知人が販売するブランドの化粧品をずーっと使っていて

でもとくに肌がキレイだとかいうことはなく、可もなく不可もなく。

でも50歳になったときに

「50歳なんだから奮発して高級な化粧品をそろえよう」

と、国内では最高級のラインに変更しました。

すると、半年もしないうちに彼女の肌は

にじみ出るようなツヤと、毛穴が目立たなくなるほどハリを

取り戻して確実に美しくなっていったのです。

今でも同じものを使い続けて、同年代の女性に比べて美肌です。

ここで思い出すべき事柄は

私が最初に参考にしたシンプルケアの女性たち。

彼女たちは「シンプルなクリーム」を使ってい入るけれど

その成分は完全に無添加という商品ではありませんでした。

普通の商品に比べれば少ない、というもの。

私は完全に無添加であれば良いと思い込んでいたけれど

そうではなくて私に合う成分と合わない成分を考えなければ

この先のスキンケア道を開いていくことは出来ない、と思いました。

ケミカルバリバリで美しくなる人もいれば

ケミカルで老化が加速して後戻りできなくなる人もいる。

私は無添加になにを求めていたのだろう、と考えてみれば

まずは「界面活性剤を避けたい」というところが入口でした。

界面活性剤は、ものすごく乱暴な言い方をすれば

「肌をこじ開けて、有効な成分を入れる道を作る」

ものであり、そこから入り込んだ最先端の成分が

内側から肌を持ちあげてシワが薄くなったように見せる。

あるいはシミを薄くしたりもしてくれる。

肌のバリアを壊すわけなので、よほど強い肌の人でないと

この強い成分に耐えることは不可能なのでは……と思ってしまう。

特に問題なのは、私はおそらく生まれつき肌が薄いということ。

肌の薄さはもうどうしようもなく、もっと薄くしないための

努力を日々重ねていくしか方法はありません。

その努力の筆頭として、「界面活性剤を避ける」ことがあります。

界面活性剤は巷で言われているほど悪ではない

と化粧品カウンターでこんこんと諭されたこともあるし

実際、短期で集中的に使うならば有効な場面も

たくさんあるのではないかと思っています。

でも肌が薄い人だけは、界面活性剤を避けなければいけません。

ただでさえ薄いものをさらに自ら薄くしてしまうなんて……

考えただけで恐ろしい!ぶるぶる!

だから私は界面活性剤はなんとしても避けるのですが

たとえば「保存料」ってどのくらい有害なんだろう?

と思います。

良くないと言われているけれど

保存料がなければあっという間に腐ってしまうし

私は肌につけて何かトラブルが起こったこともありません。

いろいろな説があるのだろうと思うのですが

保存料がなにかするとしてもそれは肌の上でのことで

界面活性剤のように内側に入り込んでくるわけではないし

私は今はあまり気にせずに選ぶようになりました。

もちろん保存料が入っていることで肌が荒れる人や

とてもとても気になってしまう人もいることは

無添加に盲目に突っ走っていた私だからよくわかります。

だから「モノによる」としか、このテーマに関しては言えないのです。

自分に合うものと合わない成分をちゃんと知るのか第一歩で

それはどうして合わないのか、別の似た成分ならどうなのか

ようやく私もきちんと考えるようになり、成分もすべてチェックします。

なんだか結論といいつつぼんやりした結論ですが

それほど化粧品というのは「こうであるべき」という

定義がしにくいものだと思うのです。

化粧品というか「女性がそれぞれ美肌を得る方法」というのは。

ただこれだけは声を大にして言いたい。

薄肌のあなた!

そう、そこのあなたは界面活性剤をテッテイテキに避けて欲しい!

クマの悩みから解放されるかも。

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