最近無性に食べたいベトナム料理。
ベトナム料理というか、フォーが食べたい。
以前パリでフォーが有名なPHO14について書きましたが(記事はこちら)、こちらのSONG HENGもPHO14と並び二大双璧と言ってもいいパリではフォーで有名なお店です。
いつもフォーが食べたいなーと思って行くのはPHO14の方。
なぜならSONG HENGは営業時間が11h00-16h00という微妙な時間帯で、お昼ご飯じゃないとなかなか食べられないのですよね……
このアールエメティエ付近に昼間にやって来ることがあまりなく、だからここで食べるのはこの日でまだ二回目。
ちなみにこのSONG HENGのある通りはちいさいけど小粒な店揃いで、以前書いた肉鍋の有名なお店が二軒隣にあります。
PHO14に比べて席数も少ないのであっという間に満席になります。
メニューはフォーと、冷やし中華みたいなボブンの二つだけという強気な経営。
それでもこんなに賑わってるんだから、シンプルに勝るものはないのかも。
この日は結構暑かったのでボブン率が高かったけど、私は断然フォー派なのでフォーの小サイズにしました。
女性なら小サイズでまったく問題ないはずだけど、PHO14と同じように大サイズにしても値段はほとんど変わりません。
ちょっと失念しましたが、小が7.5ユーロ、大が8.3ユーロくらいだったかな。だいたいそのくらいです。
さて、器は存分に熱いので、受け取ろうとすると店の人は、ものすごく激しく首を振って静止してくれますよ!カインドネス!
器はすべてお店の人に任せて膝に手を乗せて待ちます。
生のオニオンがたっぷり、肉も半生なのでスープに浸けて加熱します。
そしてもやしとミントの葉とレモンを絞るともうあふれかえっちゃう!
レモンを絞るのと絞らないのではスープの美味しさがぜんぜんちがいます。
家でフォーを真似してみるとき、レモン絞るとあっという間にそれっぽくなります。
PHO14にくらべるとパクチーの量はちょびっとなので、デトックス狙い、もしくはパクチー狂いの人はPHO14の方がいいかも。
私はスープはこっちの方が好きかもしれない……
しかしPHO14はメニューにバリエーションがあり、私はあちらにある鳥のフォーが好きなので、なかなか甲乙つけがたい。
太陽ギラギラで熱かったこの日も美味しく食べられました。
なぜだろう……フォーってレモンのおかげか熱くても美味しい。
さすが熱い国で生まれた料理はそのように出来ているのか。
店内はギュウギュウ詰めだったので食べたらとっとと席を立ちました。
ちなみにボブンの持ち帰りは出来るそうです。
ついフォーばっかり食べてしまうので今度ボブン持ち帰ってみよう。
店を出るとこの行列。
ちょっとばかし早めに来て良かった。
私はここの店構えも雰囲気があって好きです。
隣は床屋(美容院か)。
そのあとすぐ近くのカフェでカフェインぶっこんじゃいました。
うう……反省……美味しい……。
ここがけっこうおしゃれで可愛いカフェで、店員の兄さんたちもみんな恰好いいし明るくて感じがいい。
でも隣に座っていた中国人のおっちゃんがスマフォを取りだし、大音量で中華的歌謡曲を流し始め、ついでに口ずさみ始めたため店内は一瞬で場末的……いや、レトロな雰囲気に。
おしゃれなど、儚いものよ……
と思いましたがまあ、ここ中華街だからね!
おっちゃんはステーキ注文したものの3切れくらい食べて残し、店員の兄さんに「いったいどうしたのか」と心配されたものの、「いやべつに~」とニヤニヤしたあと、おもむろに席を立ち帰って行った……
アレ、お金、払っ……たよね?たぶん私が見てないだけで!
……と心配するくらい飄々とした様子のおっちゃんでした!
きっと払ったのだろう、そうに違いない。
SONG HENG
3 rue Volta 75003 Paris
TEL:01 42 78 31 70
営業時間:11h00-16-00 日曜・祝日定休
メトロ:3. 11番線 Arts et Métiers