ときどきものすごく、大量に食べたくなるもの……
それは焼き餃子。
店で食べると一皿6~8個だったりしますが
家で食べるときは100個ぐらい作って食べるものだから
餃子欲というのは10個未満では満たされない!
餃子は中華料理なんだろうけれどカレーと同じで
もう日本人はソウルフードに取り込んじゃった感があり
こうして外国に住んでいると「恋しい食べ物リスト」に入ってしまう。
頑張れば作れるけれど、ほら、面倒だから……
人が作ってくれたやつを食べたい。
大量に、食べたい。
でもその欲求を満たしてくれる店はなかなか見つからず
味と値段が見合わないとか、おいしいんだけどあまりにも
店の品が良すぎて大量注文する雰囲気じゃないとか
日本だといつでもそこにあった餃子が今はあんなに遠い……
しかしそう思って餃子を求めているのは私だけではなかろう!
だからその欲求をついた店はもちろん存在します!
ベルヴィルのおいしい餃子で有名なこちらの店。
餃子欲が溢れそうになるとこちらでひたすら餃子を食べますが
おいしいのにびっくりするほど安く、大量に注文しても
店員さんたちは眉ひとつ動かしません。
超べっぴんな女優さんを誘って餃子に狂う時間を過ごしました。
ほとんど酒が飲めない二人だったけど、餃子といえば
やはり白飯かビールのどちらかを注文せねばなるまい
ということで今日は青島ビールに初挑戦しました。
餃子は肉の種類や具材でいろいろ種類があるけれど
やはり豚肉が食べたかったので豚肉セロリ餃子をスープで。
セロリの香りがしっかりしていておいしい!
ということはセロリが苦手な人はダメかもしれません。
こちらは12個で4,5ユーロ。
フランスでは餃子のことをラヴィオリと呼びますがなんかピンと来ない。
でもスープ餃子を食べると良くわかる気がします。
つるんとしてもっちりとして、ラヴィオリ感が出てきます。
焼き餃子はスタンダードに豚肉白菜餃子を。
15個で5,5ユーロ。
おいしい……餃子欲が満たされてゆく……
あっという間に平らげ、豚肉セロリスープ餃子をおかわりし
さらに豚肉ピーマン焼き餃子を追加。
ピーマン餃子!これは……おいしい!
ピーマンの味がしっかりして……ということはピーマン嫌いな人は!
隣のテーブルのフランス人男性客は席に着くなり
「僕はピーマンの焼き餃子!」と メニューも見ずに注文し
この店は初めてらしい連れの女性に
「ここへ来るといつもコレと決めているのだよ」
と大変誇らしそうに微笑んでおられました。
看板メニューなのかもしれない。
中華の店なので、日本のものより皮が厚いですが
粉っぽさはまったくなく(ときどき厚すぎてそういう餃子が)
もちもちしていて、小ぶりだけどすぐに満腹になります。
スープ餃子×2、焼き餃子×2、青島ビール大一瓶
これで計24,5ユーロ!安!
餃子は持ち帰りも出来て、一度頼んだことがあります。
調理済み(焼きのみだと思う)だとメニューのままの値段ですが
冷凍の餃子だと少し安く、15個で3,5ユーロです。
炒め物なら他の料理もおそらく持ち帰り可能だと思います。
この日、我々はパリで出会ったとんでもないリッチな人々の話から
黒柳徹子氏のボランティア活動における感動エピソードについて語り
このピーマン餃子食べられて幸せだね、という結論に落ち着き
そうだ私たち幸せだね、と改めて思わせてくれる
そんな餃子時間を過ごし、全力で人生を謳歌しなくちゃ
と前向きかつ腹パンパンでベルヴィルを後にしました。
このように美味な餃子は我々のモチベーションを
なんだかちょっと異常といって良いほど高めてくれるのです!
ちなみに美容的には焼き餃子よりスープ餃子と言いますが
こんな日はいいの、ただ餃子に身を任せていれば……
阿國餃子館
47 rue de belleville 75019 Paris
TEL:01 42 38 17 53
月曜定休
メトロ:2番線・11番線 Belleville