以前から、
パリのメトロは電車とホームの間が開きすぎている、
と感じていました。
日本の10センチ程度の隙間でさえひゅっとするときがあるのに、
線にもよるでしょうがコブシ3コ分くらい開いている気がする、
あれじゃあ子供や老人がうっかり片足突っ込んでしまったり、
連れていた子犬がスポンと落っこちてもおかしくはないだろう、
でもそうは言いながらそんな現場には遭遇したことないので、
ひとは注意を喚起せねばならない状況にいれば
それなりに神経を張りつめアクシデントを回避するのだろうか、
あんまり神経張りつめなさそうなフランス人でも?
などと思っていました。
でもまさか、考えなかった、
これは去年の終わりごろに友人と訪れたバルセロナで、
有名チュロス店を探していたところ偶然遭遇した、
KOKUAというバレエシューズのお店で買ったものでした。
その圧倒的なシューズ天国ぶりに、
友人と私は我を忘れて、
このあと行くはずのグエル公園のことは一時忘れたふりをし、
日が暮れ時間が迫っていることも知らないふりをして、
二時間ほど店内に滞在したのでした。
ドーパミンやらアドレナリンやら女性ホルモンやらが
どくどく出ていたのを感じました。
ああ楽しかった。
そしてグッバイ赤い靴……短い間だったけど君に夢中でした。
ちなみにいつもかどうかはわかりませんが、
この日は「3足買ったら1足無料」と言われ、
我々はまんまと4足手にいれ2足ずつわけあったのでした。
女二人を想定しているのだとすれば、なかなかの商売上手です。
普通は「2つ買ったら1つ無料」でしょう(1人客はそうなるのかも)。
まあその選びに選んだ靴ももうないのだけど……
不幸中の幸いと言えば、
終電間近でほとんど帰り道人気がなかったことでしょうか。
そんなことが昨夜あった私を慰めるのは麻婆豆腐しかありえません。
自分で作り始めたのは渡仏後からですが、
週一というおそるべき頻度で作っているため、
そこそこの上達をみせていると信じています。
KOKUA
C/ Provenza 225
C/ Boquería 30
C/ Petritxoll 19
パルセロナに3店舗だけのようです。
ガンガン欧州中に店舗を広げていくような
ガツガツしたところがなくて素敵です。