パリは曇り空イメージが濃く、
それはやっぱり曇り空率が高いからだと思うのですが、
パリの人はだから太陽が好き、
晴れていれば役人も機嫌が良いし、
みんな外に出て太陽になるべく当たるようにしてできれば肌もさらす、
だから言えません、
「今日はお日様が気持ちいいわね」と微笑んでくれるパリジェンヌに、
紫外線は私の敵だからなるべく曇っててほしいなんて……
なるべく長袖着て、日傘差して、それが無理なら女優みたいな帽子を被りたい。
でも日本ならば許されるそれも、
パリでそんなことしたら完璧にアレなひとになってしまう。
晴れだから歩きましょうとか、
屋外でご飯食べましょうとか、
自転車のって遠くに行きましょうとか、
ほら、なにやってるの?晴れてるんだから外へ出ておいでよ!
とか、
お願いやめて、そんなおそろしげなこと!
いや、快晴が気持ちいいのは私も同じです。
青い空楽しみたいです、日傘とともに。
さて、このように日本とはずいぶん違った美容環境のパリ、
ここへ移り住む前、50点くらいの美容オタクだった私は悩みました。
いろいろ悩むことはあったのだけど当時の私の美容法は、
断食とか、絶食とか、果ては光合成の可能性まで、
ずいぶん遠くまで行ってしまって他人に言えないことも多かったため、
日本という世界中のものがなんでも手に入る、
他人に迷惑を掛けなければわりとなにをしても後ろ指さされない、
そんな素晴らしい完璧にも思える環境を離れ、
すべての努力をひとたびやめざるを得なくなれば、
今持っているものがあっという間に泡となりはじけ飛んで二度と手に入らない、
という、半分誇大妄想じみた恐怖にさえとらわれていました。
でも考えて見れば、
美容やら健康やら仕事やらリハビリなんかもそうだと思うのですが、
ポジティブシンキングはなににもまして強力な効果を発するものです。
人一倍に思いこみの激しい私はその思い込みが原因できついこともあったし、
またそれがよい結果をうんでくれることも学びました。
まあ、
「あんまりポジティブシンキングすぎる人間が周りにいるとうざい」
と友人から言われたこともあったけど……
とにかく私は、渡仏にあたりフランスにないものではなく、
フランスにあるものについて考えてみることにしました。
西洋……ヨーロッパ……マルコ・ポーロ……
フランシスコ・ザビエル……えりまき……
オーガニック化粧品のチェーン店、マドモアゼル・ビオ。
私、前置きが長いとよく指摘されるし、反省もしています。
長くなってごめんなさい。
ドイツほどではないにしろ、
フランスはスーパーでもWELEDAなどが買えるのが素晴らしいところです。
オーガニックでよいブランドというのはWELEDA含め
やはりドイツブランドが多いですが、
EUですからドイツより2~3ユーロ高いっていうくらいの印象です。
日本と比べると、2倍、ときにはそれ以上のときもあります。
あーでもその値段で嬉々として買ってたなー……
という軽い絶望はここでは無視すべきです。
今は安く買えるのだから。
ところでマドモアゼル・ビオですが、
店員のお姉さんがものすごく感じがよくって、
気持ちよく買い物できるのが印象的です。
そして昨夜は軽く麻婆豆腐パーティーが執りおこなわれたこと、
普段豚の細切れのところを
奮発して手に入りにくい豚挽き肉を使用したこと、
ここに特筆しておきます。
どアップ失礼、奪い合い食いつくす人間の欲望を表現しています。
長くなったので買い物の中身は明日にします。