夏になるとイヤなこと……それは日焼けと、虫刺され。
私はそもそも蚊に刺されやすいタイプで、友人と居ても私だけ刺される。
ある日、木の側で友人としゃべっていたら、友人はまったく刺されてないのに私だけが両足に20か所以上刺されていてほんとうに情けなくなりました。
あのぶよぶよ感はもうトホホとしか言いようのない気持ちになります。
おまけに私、痕が残りやすい……
夏だからミニスカートはきたい女性も多いだろうし(私は日焼けするのでイヤ)、そんなとき赤黒い虫さされ痕があったらほんとうに、台無し。
紫外線や、新陳代謝の悪さでさらに痕は残りやすくなります。
一時期、私は日焼けしやすく蚊の多い場所に住んでいて、もう蚊のことについては病気じゃないかと言うほど研究しました。
そのときよく
「今の技術で蚊を絶滅させることは可能だが、殺虫剤を作っている会社の人たちが食べていけなくなるので実行しない」
というような話を(ほんとうかどうか私にはわからない)耳にしては、個人的にはもう殺虫剤を作っている会社の人たちの給料を税金で賄ってもいいからお願いだから蚊を絶滅させてほしいと恐ろしげなことを何度思ったかしれません。
そのくらい蚊が憎くて憎くて仕方なかった。
しかしフランスに来てからは私、全然刺されなくなりました。
蚊がいないとか、日本人が刺されないわけではないようで、日本人の友人がこっちの蚊はかゆみが強くてイヤだと言っているのをわりと頻繁に聞いています。
私はフランスでは基本的に刺されないし、刺されてもすぐ消える。
素晴らしい……
ちなみにこちらで見かける蚊は日本で見かける胴体が白黒のアイツではなく、もっとシンプルななりをしていて、初めは蚊だと気がつきませんでした。
とにかく私は「殺虫剤を作っている人の給料を税金で賄い蚊を撲滅する」というバイオレンスな願望が実行されるまで地道に蚊に刺されない努力を続けます。
今は蚊がそんなにいないのでありがたいのだけど、もし蚊に囲まれた環境にいて、美肌も守りたい、そんなご婦人がいらっしゃったら少しでも力になれたらと思います。
◆蚊に狙われやすい条件とは
まず刺されやすい体質を少しでも改善したい。
O型の人は刺されやすいなどと言いますがこれはどうしようもないし、そもそも本当なのかよくわからない。
刺されにくいといわれるA型にだって刺されやすい人はいます。
その他に蚊が寄ってきやすい条件として
■汗っかき(汗や皮脂のにおいに寄ってくる)
■飲酒後(アルコールが分解され発生した二酸化炭素に寄ってくる)
■良く動く人(動くものを目指して寄ってくる)
■黒っぽい色(熱を吸収しやすいため)
■体温の高い人
等が挙げられそうです。
なので白っぽい服装で、汗はこまめに拭き取り、アルコールの摂取は控える(特にビールがダメらしい)、という努力は出来そうです。
二酸化炭素がダメなのでフウフウ息をするのも悪いと思います。
口呼吸よりは鼻呼吸!
黒い服を着て、汗を流れるままに放っておき、ビールを浴びるように飲み、フウフウ息をして、マシンガントークを繰り広げつつミツバチのように敏速に動き回るなど、最悪です。
ヤツらのかっこうの餌食なのでやめてください!
◆市販の虫よけスプレーが合わなければ、手作りが肌に優しくコスパも良い
それからいろんな虫よけグッズがあります。
虫よけスプレーは効果的だと思いますが、あのにおいがどうしても苦手。
そしてこれを肌につけるなら、日焼け止めなどの成分にこだわる意味はあるのか?
と思わずにはいられないほど、もう化学の結晶でしょ、アレ!
と言うわけで私が試していた虫よけスプレーはアロマから作るものでした。
市販でも自然派の店で買えますが、毎日使う場合消費量が凄まじく、とんでもない散財になるので手作りをおすすめします。
蚊はいくつかの植物が苦手で、それらの周りには寄ってきません。
たとえば有名なのはゼラニウムです。
ゼラニウムを窓辺に置いておくとあんまり蚊は寄ってこないのです。
あとはレモンユーカリ、ペパーミント、レモングラス、シトロネラ、パチュリ、グローブなどが効果的。
私は効果の高さと香りの好みで、シトロネラのアロマオイルを使って蚊よけのスプレーを作っていました。
まず手作りグッズはアロマを置いている店にはあると思うので(パリだと以前ご紹介したココ)、そこで「遮光してくれるタイプの」スプレー容器を買います。
私は大量に使うので100mlのスプレー容器を買い
■精製水90ml
■無水エタノール10ml
■アロマオイル18~20滴
の配合で作っていました。
エタノールを使いたくないという人は、使わなくても効果あるものは作れます。
アロマオイルは私の試した中ではシトロネラがもっとも効果があり、香りもさわやかですが、レモンユーカリ、グローブなどもお勧めです。
わりとシトロネラは酸っぱいにおいなので、甘さを出すためにレモングラスやゼラニウムを混ぜても良いと思います。
結局自分の好きな配合で18~20滴になればよいのです。
◆心頭を滅却すれば火もまた涼し
そして深刻に蚊に悩んでいるならなりふり構わず厚手の服を着るべきです。
笑われますよ!私だって随分笑われたけど、蚊に刺されまくってかゆくて不快でさらに痕も残って、それを見るたびため息をつくよりは笑われた方がマシと言うものです!
しかし最近では蚊も強くなり(ヤブ蚊だったのかもしれませんが)、厚手のハイソックスや、なんとデニム越しに刺されることもあります。
彼らも私の強い敵対心を見抜いているのだろうか……凄まじい根性と言えます。
それでも服はやはり厚手の方が刺される確率は減るでしょう。
◆蚊に刺されても痕を残さない唯一の方法は
そして、最後に、それでも刺されてしまったとき……
虫刺されの薬は強力なものがたくさんありますが、一番良く効いて、そしてもっとも痕が残りにくい処置はすぐにマヒするまで氷で冷やすことです。
これが一番かゆみがなく、そしてちょっと腫れた痕がポチっと硬くしこらずになんというか、芯のある感じで残るのではなく、すっと消えていくのです。
上手く冷やせばその日のうちにすっと消えます。
かゆいと思ったら冷やし、ぜったいに掻かないこと。
このことを話すと何人かの女性は
「えーでもそんなの冷たいから無理」
とか
「えーでもちょっとは掻きたい」
などと言ったりもするのですが、そんな馬鹿な!冷たいぐらい!
と思う私はおそらく肉体的にちょっとスパルタ民族的傾向があるのでしょう。
普通の女性に比べてね……本来は女というものはこうあるべきなのかも……
日本では7月20日か21日くらいが梅雨明けと聞いています。
ヤツらが一気にやってきますよ!アロマの準備を!