手書き手帳のメリット!デジタルより目標が達成しやすい理由

フランス生活

あけましておめでとうございます。

まだギリギリ正月でしょうか。しかしフランスはともかく日本も年々正月休みが短くなっている気がします。これは単に子供のころの冬休み気分が大人になってなくなったからそう感じるだけなのだろうか。

それにしても年末ってなんであんなにバタバタするんでしょう?

パリの日本人の読書生活を支えてきたBOOKOFFが閉店する、という残念なニュースは知っていたんですが、ずっと「まだ具体的にいつ閉店するか決まっていません」とBOOKOFFは私たちをやきもきさせていました。そうして30日にオペラ地区で正月の買い物をしてたらたまたま閉店セールに遭遇!

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今!今なんですか!?

もちろん急遽セールに参加しました。30冊以上購入で90%オフ!!

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ヒイヒイ言いながらメトロに乗りましたよね……年の瀬に。

ちなみに閉店するのは日本語書籍の店舗だけで、フランス語書籍を売るBOOKOFFはこれからも営業を続けるそうです。

そして今年の年越しは、パーティではなくドライブしていました。

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私はパーティでわいわい年を越すのも好きなんですが……みんな抱き合ったりしてなんか平和ですよね、年越しパーティって。

でも静かなパリの街をぐるっと回るのはなんだか今の気分に合っていました。

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年末ずっとバタバタして余裕がなくなっていたので、心の安定を取り戻すことができました。

道はどこもわりと空いていて、カウントダウンの行われる、凱旋門に続くシャンゼリゼ通りだけが賑わっていました。

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私は、「ぜったいに人が集まっていることがわかっている」場所ってなんだか好きです。シャンゼリゼ通りも、エッフェル塔あたりも、旅の喜びに満ちていて。

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さて、年が明けて7日目になるわけですが、私が前回「来年の抱負」と書いた、「そんなのが抱負でええんかいでもまあとにかく毎日スケジュール帳をちゃんと埋めよ!」は守っています。

実行してみて、これはたしかにいいなと感じます。昨年はとくに秋ごろから自分のやるべきことが頭の中で整理できなくて、「なんかもっとやらなくちゃいけないことがある気がするのにもうなにがなんだかわからない」ままに一日が終わって、結局ノルマを終えてない……

という最悪の状況がしばしばあったのですが、それをを打破するのに、リストを書きだすというのは大変有効であると感じています。

私がブログの更新が遅いのもこのあたりに原因があるのかもなー……とはほんとうに考えてるんですよね!ほんとうに!

こういうのはもっと上手な人がたくさんいるので私がいまさら書くことでもない気がするんですが、どのようにして手帳をまとめているのかを書いてみようと思います。

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というのも、手帳を手書きで書いていると、とくに男性なんですが、

「なんでわざわざそんなノートに書くんだ、スケジュールならスマホに入れればいいだろう。間違いないし、簡単だし、エコだし」

という人がいるわけです。たしかにそれはそうなんですよね。男性は合理主義な人が多いので、「いや2016年に手書き?」「色ペンとかムダ」という思考になりやすいのかもしれません。私はアナログな人間ですが、合理主義ではあると思うのでその思考は理解できます。

しかし世の中のどっぷりデジタルに浸かっている超多忙な人でさえも「手書きで手帳を書いている」ことが多いという事実は無視できません。やはりエコではなくても手書きで手帳を作っていくメリットというのはたくさんあると思うし、7日目にしてすでに実感しています。

まず大事なことは、スケジュールの管理だけであればほんとうにスマホだけで事足りるということです。

手帳を買ってスケジュールしか書きこむことがない、という人はデジタルで済ませるべきだと思います。手書き手帳はそれにプラスアルファで、

  • 週単位、月単位、年単位で目標を立てコンスタントに達成していきたい
  • 手帳を利用して、よりよいアウトプットを目指したい
  • ちいさな思いつきをすべて逃さずにかたちにしていきたい

という目的のある人のためのものだと思います。

手書きのよさというのは、「味わいがあって……」などという人も多いのですが、私はそういうことではないと思います。

意識しなければならないことは、同じテーマでなにかを書くときに、ワードなどを使ってキーボードをタップするのと、ペンで紙に手書きするのとでは、書かれるものがまったく変わってくるということです。ためしに同じテーマで二通り書いてみるとわかります。文体が変わるのは当然のこととして、変化は内容にも及ぶことが多いのです。

これはどちらがいいということはありません。内容によると思うし、人にもよります。だから自分がどちらに向いているかわからない人はまず両方で書いてみて読みくらべてみるべきです。そしてただひとつのテーマでなく、あらゆるテーマで書きくらべてみるとよいと思います。その結果「自分はこういうものは手書きの方がよく書けるけど、これに関してはキーボードがいい」ということが定まってくるはずです。

ただ「達成すべき身近な目標」「やることリスト」「アイデア出し」などに関しては、私は誰であっても手書きの方がいいのではないかなーと思うのです。

手書きとキーボード打ちの一番のちがいは、いうまでもなく「スピード」です。

基本的には「脳が思いつくスピード」に近い方法を選ぶのが正解です。たとえばこのブログが手書きだったら(アップできませんが)、

「ええと、“あ……け……ま……し……て……”……イーーーッ!!」

って癇癪起こす羽目になることはやらずともわかりますよね。私わりとせっかちですからね。

ところが、たとえば仕事のアイデアを出そうとうんうん唸っている人は、「脳がアイデアを出すスピード」が手書きスピードにあってることが多いわけです。さらになにも思いつかないときの「落書き」がヒントになることも多いので、紙にペンで書いた方が効率がよいということがあると思います。

私は多くの人と同じようにEVERNOTEを愛用しているんですが、いろいろなメモ書きであればEVERNOTEで事足りることって多いはずです。便利なアプリだし、象も可愛いし、自動保存してくれるので、急にフリーズして「キーッ!!」ってこともありません。

それでも身近な目標や、ノルマを達成するためのステップとか、アイデア出しとか、そういったことはどうもEVERNOTEではうまくいきません。EVERNOTEがメモとして本領を発揮するのは、ウェブページの保存とか、レストランなどのお店のメモとか感想、読書メモ(長文)、なんかですかね。検索が掛けられる便利さは他に代えられません。

しかしたとえば身近な目標なんかは、

考え倒しながら書く(脳のスピードに寄りそっている)→できなかったらちょっと修正→問題点書き出し→何度も眺める→頭に入りやすい→達成しやすい

という手書きにしかないメリットが多い気がします。だからこそたくさんの人が「手書き手帳は目標が達成しやすい」と言っているのではないでしょうか。それは宗教でも魔法でもなかったわけです。

それで、昨年末に買った私の無印手帳(A6)は、今のところこんな風に書いています。

まずフランス人が不必要だと思い、私が必要不可欠だと考えるマンスリースケジュール。

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青色で書いている欄は、なにを書いていいかわからないのでいつもだいたいお金関係のことになってしまいます。もっといい案があればどなたか教えてください。

このマンスリースケジュールにはもちろんあらゆる予定と、「ぱっと見て全体の流れを把握したいこと」を書いてます。基礎体温と体重の変化は最たるものですね。女性は生理なんかも当然記入した方がいいですし、「痛みがあった」とかなにかいつもと違うことがあれば書いておきます。そうするとあとから眺めたときに、身体の不調の原因がわかりやすくなります。「あ、この日パーティで無茶食いしたんだった」「この日から二週間経っている……ということはこの暴食はこのくらいの期間で影響するのか」とか。原因がわからなかったとしても、医者に行く羽目になってしまったときに簡単に伝えられます。

ほんとうは基礎体温は表にするべきだし、そもそも私の使っている基礎体温計は勝手にメモしてくれるのでわざわざ書きだす必要もないんですが、ここに書いておくことで眺める頻度があがります。それで、なにか体調に変化があれば、基礎体温は原因を推測するヒントになるかもしれません。

そしてね……体重は、毎日書いておくと変動しにくくなります!これはほんとう!

ウィークリースケジュールは、この右ページにまるまる自由に書けるところが便利なんですよね。一度これに慣れると、このページがないスケジュール帳は息苦しいような気持ちになってしまう。

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毎日自分でノルマを課して、それを達成したかメモすると、サボれなくなります。寝る前に書くときに「今日は……達成できなかった……」と書くときの自己嫌悪がすごいからです。

そして意外によいのは「食べたもの」です。あの日なに食べた、というのがのちに必要になることは多いです。

あと化粧品を変えたらメモしておくと、あとから「今日で使い始めて一か月だったのか」ということがわかったりして便利です。

読書メモは簡単なもの。タイトルと著者と一行の簡単な感想で、あとからEVERNOTEに本格的に書き出します。手帳には、ただ「いつ読んだか」忘れることが多いので書いておくだけです。映画なんかも以前はメモしておいたんですが、最近は映画をあんまり観なくなったので書かなくなりました。

フリーページが多いのもこの無印のスケジュール帳の好きなところ。ページをめくるごとに格言みたいなものが書いてあったり、そういう余計なものがないところもよい。

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こんなに一日のスケジュールを書くことが大切だとは正直思っていませんでした。

もちろん毎日守れるわけがないんですが、毎日眺めることで、たとえば就寝時間がずれたとしても「明日修正しよう」という気持ちは継続します。

とくに大切なのは朝の予定で、就寝時間がずれたとしても起床時間を絶対に守り(二度寝をしない!)、朝の予定をコツコツ積み重ねることでだいたい一日が上手くいく気がします。

朝って分単位の勝負ですからね。筋トレやストレッチ、朝ご飯の内容も私は「これがベスト」というものが決まってるんですが、書かずにいると「もうちょっとあとでもいいや」と思ってしまうのが、時間をきっちり守るようになりました。さらにストレッチも朝ご飯も、試行錯誤の結果少しずつ内容が変わっていくので、各項目の下に空白を設けながら書いています。もっといいものがあると思ったらどんどん試して変えていくことが大事です。

朱色で書いてあることは、おもに帰国時のことが多いですね。一時帰国中できることは限られるので、思いついたときに書いておかないといけません。とくに本は、BOOKOFFなき今、フランスで手に入れることはほぼあきらめています。ジュンク堂は高すぎるし……貴族の贅沢品だあんなものは!

日々の疑問はほんとうにどうでもいいこともすべてリストアップしていくと、いずれ大きく膨らんでいくものです。たまに、まったく膨らまずどこにもいかないまま、どうでもいいネタとしてそのまま生かされることも。

単語はフランス語だけでなく、日本語でも覚えられない言葉ってあるので言語ごとにリスト化しておきます。ここに書いておくと覚えられるんです、不思議なことに。

それで今書いていて思ったんですが、フランスにいると漢字が書けなくなることってあるんですよね。べつに海外在住でなくても、スマホとかキーボードばかりで文章書いていると漢字って書けなくなりませんか?海外在住はそれが加速します、三倍くらいに(深刻)。

だから、手書きで毎日なにかしら書いておくことは、漢字忘れ防止になるというメリットもあります。

これ、私たちはまだ、ふんわりした作風の詩人を装ってひらがなで書けますが、海外在住の中国人は漢字忘れたらどうしようもないよなあ……と思って、

「忘れたら、どうするの?」

と中国人に訊ねてみたところ、

「もう忘れてるし、どうしようもない」

という絶望の答えが返ってきました。

さらにこれでスケジュール管理してブログの更新も定期的になればいいと思って、しかしべつのことに影響してはいけないので、「書こうと思ったネタをメモする(美容記事限定)」「一日のブログ時間を限定する」という二つの約束事を書きこみました。

今まで私は書こうと思ったことを頭の中でだけ整理していたので、忘れ去ってるネタが山のようにあるんですよね。メモしておけばたぶん書くようになるでしょう。そして一日のブログ時間を限定すれば、「時間がないから集中して書く」というよさもあるのではないか……

ということで更新が不定期ではなくなったらこの計画が成功したのだと思ってください。

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