【ロンドン】ダックの有名店フォーシーズンズで一人北京ダックに挑戦

旅行

今回どうしても食べたかったのは、北京ダック。私はまだ北京ダックなどというものは冗談半分にメニューに加えられたような「なんちゃって北京ダック」しか食べたことなかったのです。

ロンドンで一番おいしい北京ダックはどこで食べられるのか……いろんな店がNO.1と言われている中で味・コストパフォーマンス共に素晴らしいと言われる、「ロンドン一おいしい」と言っている人も多かったフォーシーズンズ(Four Seasons)に行ってきました。ホテルの方だと思って開いてしまった方ごめんなさい、中華です!

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北京ダックと言えば、どんなイメージの料理でしょうか?

お祝い事などがあったとき大人数で高級中華レストランに出かけ、ふかひれとかツバメの巣なんかと一緒に頼んじゃう、というイメージでしょうか?

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「聞いたぞ田山、お前、本社に栄転になるんだって?」

「え、いやまだ確定したわけじゃなくって……」

「水くさいな、お前は誰よりも頑張って来たんだから驚くことじゃないよ!」

「橋本、お前……」

「よし、今日はお祝いだ!みんなでパーっと北京ダックでも食いにいこうぜ!」

ま、私は……アレですよ、1人飯なんですけどね!

そう、なんと北京ダックを一人飯します!友人に北京ダックの素晴らしさを力説すれども、彼女は苦笑いしてフィッシュアンドチップスをつまみにいきました。ごめん、ヨーロッパカラーに染まりきれなくて……

1人で北京ダックなんて食べられるの?と思われるかもしれませんが、このフォーシーズンズはハーフサイズがあります。なんて親切なんでしょう。まるごとだと35ポンド、ハーフサイズだと18ポンドです。

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まずこの値段についてなんですが、パリに戻って中国人の前で「ロンドンで北京ダックを食べて来た」と存分に自慢したところ

「あり得ない!いくらハーフサイズだからと言って、北京ダックというものは高価なもので、北京で食べても最低70ユーロくらいはするのだ!」

と驚いていたので私は大変満足です。

次に1人で北京ダックなんて寂しくはないのか、という根本的な問題なんですが……

正直ちょっと寂しいです。

でも店の雰囲気は1人北京ダックを排除するようなものでは決してありません。中華料理屋の良いところは「誰も」「なにも」気にしないってこと。

伊丹十三監督の「たんぽぽ」でも、詐欺師が捕まる寸前に、ひとつだけ、ひとつだけ、ってお願いして1人で北京ダック食べるシーンがありましたね。まあその詐欺師でさえも1人ではなく、カモにしようとしていた人物と食べに行くんですが……

今気がついたんですがあれは詐欺師とカモってことで北京ダックだったんでしょうか?

そんなこんなではじめて本物の北京ダックを食べられることに……うれしい。

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……でも初めてなので食べ方がよくわからない。北京ダックは皮だけなんだと、だからこそ贅沢品なんだと思っていたのに、肉も一緒についてきているという不思議。

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肉も一緒に包むのだろうか?それとも肉もついてきてるというのに皮だけ食べて肉を残す、という荒業を行使してこその贅沢なんだろうか?でも私はそういう、もったいない感じの贅沢は出来ない、おそろしくて!

というわけで肉も一緒に巻いてみることに。

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感想は、なんというか、わかってた感じのおいしさ。

「わかってたよ、こんな味するって」という感じなのですが、わかっててもおいしい。皮はとても香ばしく、脂がしたたります。

それから皮だけでも巻いてみたのですが、どちらでもおいしいです。

おいしかったし満足したのですが、たとえハーフサイズでも1人だときついです。

やはり脂がすごくてお茶を飲むと水面に脂が浮いてしまうくらいだったのですが、それがじわじわと効いてくるのだと思います。

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ちなみにここはロンドンで入った中華料理屋で初めて自動的にジャスミン・ティーが出てこなかったので、注文しました。毎回出てくると、もうなくてはならなくなってしまう。

最後のころは、1人なので他のものが頼めなくてちょっと飽きてしまった。やはり、北京ダックは2人以上で楽しんだ方がいいと思われます。

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ちなみに店内で北京ダックを頼んでいたのは、私の他に6人グループ客だけで、あとの人はほとんどご飯にダックが乗っているディッシュのようなものを頼んでいました。

まあ、もし私がロンドンに住んでいたら自然とそれを頼むようになるのだろうと思います。なんというか、現実的な食事であると思う。

そして1人で北京ダック頼んでもくもくと食べている人を見かけたら、横目にちょっと心配するかもしれない。「1人で食べるのはけっこうきついんじゃないかな」ってことと、「それにしても1人で北京ダックなの?」ってことに対して。

食後はオレンジとミント、そして消毒おしぼりが出てきました。

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近年ここまでお腹がはち切れそうになるまで食べたことあったかなというくらい満腹で、このあとはとにかく歩き倒しました。

しかしこの日は夜更かししたにもかかわらず、次の日の肌の潤いがすごかった。やはりトリ皮というのは偉大なようです!

Four Seasons フォーシーズンズ

12 Gerrard Street, China Town

London W1D 5P

同じ中華街内にもう一店あります。

23 Wardour Street, China Town

London W1D 6PW

本店はクイーンズウェイで、ここが一番おいしいといっている人多数。

84 Queenway, Bayswater
London W2 3RL

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