我々を圧倒的な力で老化させるもの……それは紫外線。
これに抵抗するために日本女性はあの蒸し暑い夏を、
長袖とか帽子とか身につけて乗り切っているわけですが、
どれだけ武装しても日焼け止めをぬらずに外出する勇気はないはず。
いや、そういうひともいるのかもしれませんが、
しかし完璧なノンケミを追い求めていた私には、
日焼け止めは一番の悩みダネで、未だに解決方法は見つかってません。
日焼け止め自体が肌に刺激になり、でも紫外線はカットしたい、
数値も高いものに頼ってしまう、そして落とすのに強力なクレンジング。
日焼け止めは使わなければならないのに、
使うことでノンケミの道をほどんど断たれてしまう。
シルクパウダーだけ、とかそういう方法も試したことはあるけど、
「今年黒いね」とあっさり言われてしまい、断念。
日焼け止めの害と紫外線の害、比べてみると
やっぱり紫外線の方を避けたい。
だから日焼け止めをとにかく厳選する、と今は決めています。
とりあえず肌の負担になる紫外線吸収剤を使ってないもの、
ポリマーも入ってない、つまりウォータープルーフではなく、
紫外線散乱剤を使っているなるべくノンケミのもの、
日本だと手に入りにくいしものすごく高かったりするけど、
フランスは手に入りやすい……!
紫外線散乱剤使用の日焼け止めは、
酸化チタンがUVBを、酸化亜鉛がUVAを防ぎますが、
ただ酸化チタンが肌の上で酸化していくという難点があります。
紫外線吸収剤にくらべれば害は少ないと思うし、
肌を健康に保っているひとなら問題ないはずと信じています。
が、さらに白くなるし、こってりと重いし、においも強い。
ノンケミを求めるなら使用感は妥協しなくてはいけません。
でもケミカルのものは私はどうしてもピリピリするし、
とにかくいろいろ試して合うものを見つけるしかありません。
まず左が、去年ドイツで買って今まで使っていたもの。
つまり……フランスで買えないですが、参考までに。
DADO SENS 125mlで16ユーロだったと思います。
黄色く、においはありますがそこまできつくない。
ただあぶらでギットギトになるので、
あぶら取り紙で押さえるとちょうどよくなります。
右がラヴェーラ 75ml だいたい8~9ユーロくらい。
レジの横にひょいとあったのでひょいと買ってしまった。
スプレータイプもあり、写真のものは乳幼児と子供用です。
同じサイズで同じ値段で同じ使用感の大人用もあるのですが、
いったいなにがちがうのかいまいちわかりませんでした
これはにおいがきつい。身体用にすべきかもしれません。
そしてものすごいオレンジ色。
ぬった感じはノンケミの日焼け止めにありがちな
消しゴムのカスのようなものも出なくてなかなか良かったです。
色に関しては白いものより黄色人種の肌にあってるかもしれない。
白浮きするよりいいです。
どちらも刺激はありません。焼けている感じもしない。
ところで美容皮膚科医の吉木伸子先生の本に、
「日焼け止めクリームだけぬって外出するのは、ぜったいダメ」
というようなことが書いてあって、
でもなぜ日焼け止めクリームだけはダメなのか未だに謎です。
謎ですがなんだか心に引っかかって、
必ず日焼け止めの上に粉をはたくようにしてます。
粉は私の場合はミネラルファンデーションですが、
これを日焼け止めの上からブラシにしろスポンジにしろ乗せると、
もう、スキンケアとかちゃんちゃらおかしいわというほど汚くなるので、
日焼け止めが肌になじむまで待てないときは、
日焼け止めクリームにミネラルファンデを混ぜてリキッドのように……
これがいいのか悪いのか、SPF効果が薄れたりしないか、
全然わかりませんが、一番きれいで手軽なのでやめられません。
混ぜて両手で顔を覆うようにザッとぬった後、
目のまわりを指で細かくトントンとぬり込めていくとうまくいきます。
モノホンのリキッドファンデのような、出来あがった商品と違うので、
サッとぬらないととんでもない仕上がりです。
日焼け止めじゃなくても乾燥した日に普通のクリームに混ぜたりも……
いけないだろうか?
でもリキッドファンデ気分が欲しいときもある。
さてこの方法だと、写真左の日焼け止めの方が上手くいきます。
だからドイツのものなんですけどね……ドイツ在住の方、良いですね……
今パリは晴天続きなので日焼け止めじゃんじゃん使って、
ベストな商品を見つけ出したいと思います。
ちなみに海水浴に行くならばやっぱりその日は特別にケミカルのもの、
それも強力なウォータープルーフを使うべきだと思ってます。
どれだけぴりぴりしても、そこはぴりぴりを我慢して使います。
だから、まあ、海水浴にはいきません。私、海水浴いきません。
夏は俄然、山で満喫します。山は良い。