恋の街でビフォア・サンセットのロケ地をめぐる

エンターテイメント

 

ビフォア・サンライズ、ビフォア・サンセット、ビフォア・ミッドナイト

と、現在三作目まで出ているこのシリーズ(といって良いでしょう)は

イーサン・ホーク演じるジェシーとジュリー・デルピー演じるセリーヌが

ひたすら話し続けながらヨーロッパの街を歩き倒すだけの映画

それだけなのに不思議な魅力があり、とくにパリが舞台になった

「ビフォア・サンセット」が私は圧倒的に好きです。

映画に出てくるシーンを実際に訪れる場合にわかりやすいよう

場所と写真を載せてみます。歩くとなかなか大変。

 

まず冒頭でジェシーとセリーヌが9年越しに再会するのは

前回書いたシェイクスピア&カンパニイ

ジェシーは作家になり、この書店でイベントを行います。

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そして店を出て右に進み、すぐ脇のRue St Julien le Pauvre

を進みます。

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「あなたあの日駅に来た?」って訊きながら。

Rue Galandeへ進みます。ここはしょっちゅう通る道なのに

映画で見るとまったくべつの道のよう。

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ここまでは左岸ですが、ここから右岸に一気に移動します。

Rue des Jardins St Paulをサン・ポール・サン・ルイ教会に向かって歩き

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Rue Charlemagneに突き当たったら右へ進み、少し行くと

左側にRue Eginhardという小路があります。

どこかのアパルトマンの入り口かと思って見逃しそうでした。

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ジェシーとセリーヌがこのトンネルのようなところから出てくるシーンが

ありました。出てくるとそこはRue St Paulです。

 

そして11区へまた一気に移動し、セリーヌのお気に入りのカフェだという

「PURE CAFE(14 rue Jean mace 75011 Paris)」へ。

メトロだと9番線Charonneか8番線Faidherbe Chalignyが最寄駅。

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この日は暑くてテラスは満席。

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カフェのあとはLa promenade plantéeを散歩します。

リヨン駅の近くから、バスティーユまで続いている

使わなくなった鉄道の高架線が美しい散歩道にかたちを変えたもの。

高架下はこのような店舗になっています。階段を上っていく。

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バスティーユから行った方がわかりやすいでしょうか……?

オペラ・バスティーユを正面に、右にずっと進むとあります。

二人はこのベンチに座って話した……のではないかと思います。

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まあベンチなんてどれも一緒でしょう!

ジョギングをしている人をちらほら見かけます。気持ちの良いコース!

植物があるからか、若干涼しい。

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このあと二人は船に乗ります……が

Quai de la Tournelle から乗り、Quai Henri Ⅳまでというと

一駅くらいじゃないかと思います。

せっかくセーヌで船に乗るならそんなもったいないことせず

好きなところから乗って思う存分周遊して欲しいと思います。

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Qyau Henri Ⅳからタクシーに乗り、セリーヌのアパルトマンへ向かいます。

 

セリーヌは住所をChâteau d’Eauとか言っていたような気がするのですが

実際は違います。

Bastille近くのRue du Faubourg Saint-Antoineの75番地

通常は扉が閉まっており、開いているときは入ることも出来ますが

普通に住んでいる人もいるわけなので、ここはサラッと通り過ぎ

こっそり感慨に浸る方が粋というものではないでしょうか。

 

私はラスト近くのセリーヌのワルツも好きですがなんといっても

ニーナ・シモンのjust in timeが流れるラストは時が止まる。

この曲が異様に好きだということもあるのですが

9年経ち、二人の俳優からは前作で必要だった

あるナイーブさというか繊細さというか、けれども

未来に希望を持っている、とくにセリーヌ側の

「ペシミスティックな、しかし夢見るような」

雰囲気が失われてしまって、外見的には

あからさまな衰えが当然ですが確認できてしまいます。

それでも二人が歩き続けながら会話にのめりこみ

同時にお互いにもう一度のめり込んでいく様は前作の

魔法のような一夜の恋ではなく、ひとつひとつ手にとって

確かめるような作業の連続、ソファからセリーヌを見つめる

ジェシーの恋する目、そうだそうだ恋ってこういう感じだった……

と一瞬で心をつかまれ、素晴らしい余韻に浸ることの出来る

上出来なラストだったと思います。

 

繰り返し、10回くらい観た映画です。

まだ観てない方は、どの作品も短いので、ぜひ。

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