高校生のころ、アンチエイジングに夢中になったことがあります。
青春真っ盛りなのにいったいどうして……と振り返ってみれば、おそらく古本屋で立ち読みした高橋留美子の「人魚の森」が原因かなと思います。不老不死がテーマだったのでね……
あ、立ち読みはいけません!反省しております。
そのころにやはり無駄に研究好き高校生であった私は、どうすれば老けないかを考えるために、まずは「一見若く見えるのにやはり年相応なひとの顔」はなぜ年相応なのか分析するためTVで40代以上の芸能人の顔を観察しまくったのです。
それがわかればアンチエイジングの鍵になると思っていたからです。
そして高校生の私が気がついた「老けて見える顔」の重要なポイント、それはしゃべるときの口元にあるということです。
人間は年をとってくるとしゃべるときに「下の歯がみえるようになる」のです。
とくに50歳以上になるとほぼ100%のひとが下の歯が見えます。
若いうちはしゃべると必ず上の歯、前歯が見えます。
これはとても若々しい印象を与えるし、下の歯が見えるとたとえ若くても少し老けたような、不健康な印象になるのです。
下の歯の方が歯並びが悪い場合が多い、というのもあるのかもしれませんが、やはり頬が落ち、全体的に顔が垂れ下がった証拠のようなものだからというのが主な理由であると思います。
しゃべるときに下の歯が見えると清潔感も失われるのです。
それに比べれば上の歯が見えるとずいぶん清潔感がでます。
これに気がついた私は周りの大人に注意を促してみましたが、意識して上の歯が見えるように少しにこやかにしゃべるようにすると
あっという間に若々しく華やかな印象になります。
ちょっと頬を上げるんですね。
高校生の私はこれから年をとっていくにあたり、とりあえずこの下の歯の件には気をつけていきたいな、と決意をしたのでした。
一度鏡の前で気をつけて見てみると、若くても下の歯が見えるひともいるので、チェックすることをおすすめします。
以上、私がいかに若さを楽しめない暗い高校生であったかというお話です。