弾丸一時帰国が終わり、成田空港で一泊したあとは、またアエロフロートでモスクワに飛びました。
パリ発のフライトではいろいろアレだった私は、「アエロフロートはいろいろアレだけどご飯だけはおいしいので有名」というネット上の情報にたどり着き、「え、なんでなんでなにそれ!?」とびっくりしていました。
ところが、成田空港-シェレメーチエヴォ国際空港間で出た一発目の機内食はこちら。
シーフードドリア、のようなもの。これが、普通においしく食べられる機内食でした。お新香巻きがあったという喜びもあるかもしれない。
そして次に出たのはシーフード焼きそば。
ええ!おいしいじゃないですか。ちょっと辛いけど……問題ないない!
もしかして便によってとてつもない格差があるのか……
あと機内安全ビデオに出てくる客室乗務員が何だかすてきだった。
静止画にすると漂うメロドラマ感……
ラテン系の国でよくあるとんでも展開のメロドラマ。
そしてまたやって来たシェレメーチエヴォ国際空港。
今度は迷わずにすぐさま前回wifi使い放題だったカフェへ行きました。
やっぱりこの空港は基本的にロシア語で押してくるところがあり、この比較的感じの良かったカフェでさえ、必ず最初にロシア語のメニューが持ってこられます。
なので「あ、ちょっとちょっとすいません私ロシア語わからない」と言う説明をして英語のメニューを持ってきてもらう……と。
私が、ロシア語読める能力がありそうにみられたのではないか……とポジティブに解釈しましょうか!
そしてコーヒーと水を頼んだのだけど、会計の直前に私は思ったのです。
ユーロを入れた小銭入れ、預け荷物に入れちゃったな、と。
わかりきったことなので言うまでもないことなのですが、お金は預け荷物に入れるべきではないのです。まず盗まれる可能性がある。でも行きの便では荷物は預けずに機内持ち込みにしたという記憶と、ほんとうに小銭ばかりだったことでつい油断して入れっぱなしにしてあったのです。
私、モスクワで無銭飲食をしてしまったのだろうか……と呆然としてしまいました。
成田から出発するとき、機内アナウンスで「〇〇をされるとロシア連邦国によって罰せられます」みたいな怖いこと言ってたな……当たり前のことではあったんだけど「ロシア連邦国」という言葉が入ることによって恐怖感が増すな……シベリア……シベリア……シベリア送り……シベリア超特急……
そこでハッとしました。行きには持ってなかったけど、今は円を持っているわけです。円では払えないけど、たとえとんでもなく損をしても両替したらいいんだよね、と。
切羽詰まった私は、両替所のロシア語しかしゃべらなくてぜったいに笑わないねえさんと必死にやり取りして、なんとか 2000円ぶん両替しました。
2000円で、このとき 820ルーブルでした。そしてコーヒーと水で 420ルーブルの会計……つまり、たった 10ルーブル足りなかったがために、 2000円両替しなければならなかったのです。 10ルーブルさえ持っていれば1000円だけの両替ですんだのにな……
そして、困ったのは残りの400ルーブルです。このお金、余らせたくない。私はおそらくこの先ルーブルを必要としない。
だがしかし、シェレメーチエヴォ国際空港内を見渡せども見渡せども、私が欲しいものなんてまったく見当たらない……
そこでこの測り売りのフローズンヨーグルト屋に飛び込みました。
ここのねえさんは英語が通じて
「私は400ルーブルしか持っていないので、400ルーブル分買いたい」
と言ってみると
「それなら200gね。ちょっとずつ入れて、ここの測りではかるといいよ」
と大変親切な対応でした。
それで慎重に、ぴったり200gになるよう頑張ったのだけど、やっぱりそれはなかなか難しくてちょっと越えてしまいました。でも「いいよべつに、400ルーブルで」と言ってくれて、私はルーブルを使い切ることが出来たのでした。
まあ、私、砂糖断ちしてるし、ほんとうは近くにいた子供にでもあげようかな、と考えたんですが
「やめてうちの子になにするの!」
と新たなトラブルに発展する可能性もあるので出来ませんでした。
というわけで「まだ旅行中である」といういいわけのもと、食べてしまったフローズンヨーグルト。ストロベリー、マンゴー、キャラメル味。フローズンヨーグルトに関しては、キャラメルみたいなべったりしたものよりプレーンかフルーツ味の方が良いなと思いました。
そしてもうおそらく二度と来ないであろうシェレメーチエヴォ国際空港で、シガレットタイムをとるアエロフロート客室乗務員たちを眺めたりしていると、あっという間に時間に。接客業はストレスからか、喫煙率が高いと言われているらしい。
そして機内食はこちら。
機上で飢えるのが恐ろしい私としては機内食はどんな内容でも食べてしまうのが常ですが、はじめて半分以上残してしまった!
このクオリティーの安定のなさはどうしたことだろう?「日本―ロシア」はおいしいけど、「ロシア―フランス」はそうではない、ってこと?でも「ロシア―日本」もひどかったのに?“日本発”のみが、別クオリティーで作られてるってこと?日本がきっと、なんらかの力を発揮していた、というそれだけのことだったのかもしれません!
でも結局、もう疲れ過ぎて空腹を感じることもなくシャルルドゴール空港に着き、パリ市内へ。
メトロに乗ったのだけど、そのときなんだか女の人が私の方をちらちら見るので、「よっぽどボロボロなんだろうか」と思っていました。
帰宅し、靴を脱いでシャワーを浴びて、そのときはじめて気が付きました、自分の足が象のように膨らんでいることに……
膨らんでいる、というかむくんでいると言うべきなのかもしれないけれど、私はどれだけ太ってむちょむちょしても、足首だけはぜったいに太くならないのが良いところなのですが、それがとてつもない太さになっている……
そういえばスニーカーなのに、「なんだか靴がちっちゃいなー」と感じてはいたのです。
それにおそらくメトロ内で、足首を蚊に二か所も差されていました。もう、血がね、パンパンで血がね、蚊も我慢できなかったんでしょう!
すぐにヴェレダのホワイトバーチを使ってマッサージしました。
そしてクッションを重ね、足を高くしながら「エコノミー症候群」について検索すると、「失神や心停止もあり得る」という記事を発見してもう、震えあがりましたね!
でも重症の場合は膝の裏に血栓が出来、息が苦しくなったりする、とあるので、私はこれは危なかったものの、「すごくひどいむくみ」ですんでいるのではないかと思いました。
こんなことははじめてでびっくりしたのですが、大塚製薬の研究によると、エコノミー症候群にかかりやすい人とは
- 肥満の人
- 糖尿病の人
- 下肢静脈瘤を有している人
- 40歳以上の女性
- 背が低い人
- タバコを吸う人
とあり、私はどの条件も当てはまりません。
……ひ……ひまん……いやいや!いやいや!違います!当てはまりません!
ただ、私すごくフィットするスリムパンツを履いていたんですよね。おそらく、これが原因だったのではないかとおもいます。今度から飛行機乗るときはダボパン。
予防策は
- 水分を摂る
- 足首の運動・マッサージを定期的に行う
なのだそう。
機内では、トイレに行きたくなるのが嫌なのであんまり水分を摂らないんですよね。だからやっぱりなるべく通路側の席を取るべきだな、と思いました。
そうして水をたくさん飲んで寝て、それでも翌朝まだちょっとむくみは残っていました。でもまた必死でマッサージしたり、運動するともとに戻りましたよ。
ほんとうにみなさんもお気をつけて!スリムパンツダメ!