湯シャンって、実際やってるひとはどのくらいいるんでしょう。
私、日本で一か月ちょっとくらいやって、挫折したクチです。
どーうしても、根元がべたべたするから。
数か月やると過剰な脂が出なくなり、においもなくなるそうですが、
あの養老猛司氏は年に4回しか髪を洗わないのに
無臭でフサフサだそうですが、
私だってほんとうは成功したかったのですが、
なんですかね、
自分でもよくわからない、自意識のようなものに負けたんですかね……
一応周囲にストレートな物言いをする人物を配備しましたが、
ドブのようなにおいがする、
とかそんなことを言われることもありませんでした。
しかし自分自身が快適とは言えず、
出口が見えなくてあきらめた私。
ショートカットで、かつ根元からしっかり
洗面器で洗う時間のあるひとならいいかも。
毎日洗浄力の弱い成分良好のシャンプーを少量、
しっかり泡だててさっと洗う、
というのが、今のところ一番傷みもなく
周りに気兼ねすることもなく、うまくいきます。
シャンプーを断ちたかったのは、
市販のシャンプーの成分が強力すぎて、
毎日使うと確実に傷み、
もしかしたら女性でも薄毛の原因になるかも、と聞いたから。
そして市販のシャンプー・リンスの誤飲で、
ちいさい子供が亡くなってしまうケースがかなりある、
という衝撃的な話も知りませんでした。
個人的に、男のハゲにはジェイソン・ステイサム的希望があると思う。
でも女のハゲには希望がない。
坊主にしても美しいという、
神に選ばれし者もおりますがそういう例外的な話は省きたい。
おばあちゃんになっても髪がフサフサの方が良いに決まってる。
ときどきまだ120%現役の年齢の女性でも、
分け目を見てびっくりすることもあります。
知り合いの30代のすんごい美人のメキシコ人女性は
長年薄毛に悩んでおり、ある日からシャンプーを替え、
食べ物に気をつけるようにしたら、少し改善したそう。
髪が増えると彼女の美しさが倍増するのがわかります。
だからスキンケアと同じように
ヘアケアは気合入れないといけないと思う。
さて、この間ワーホリでパリに来たばかりという日本人男性に、
「なんでこっちの女のひとってみんな髪の毛汚いの?」
と言われ、
ちょっとあんた口を慎みなさいよ誰もわからないと思ってゴニョゴニョ
……としかし言葉に詰まってしまいました。
じつは私も不思議に思っていたのだ……
にしてもストレートすぎるでしょ!
いや、フランス男性も汚いんだけど、
女性に関してはとにかく超ロングヘアの人が多いから……
フランス人は金髪の人でもでも暗い色合いが多く、
「乾燥してパサついているのにベタついている」
という不思議な印象の髪を、
なぜだか腰のあたりまで伸ばしている人が結構います。
たぶんブローもしないから半端な縮れも相まって、
不潔感が出てしまうのでしょう。
どんな女性もツヤッツヤに髪をセットしている日本から来れば、
このパリジェンヌの髪の毛への無関心ぶりには驚くかもしれない。
でもボブにしているひとは清潔感のあるひとが多く、
それに顎あたりでくしゅくしゅ揺れる独特の髪質が
すごく可愛いと思う。
だからそんなに髪に興味ないなら切っちゃえばいいのに
と思うけれど、もしかしたら「伸ばしてる」のではなく
「放ってる」のかもしれない……
む、無関心。
パーティーでお会いした日本人美容師のねえさんの話によれば、
「30代、40代になるとパリジェンヌは基本的に週一で美容院に行き、
そこで髪の毛を洗ってもらう」
とのこと。
……週一?
「あとの6日どうするんですか!?」
「洗わないのよ」
まさかほんとうに週一……!
だからこちらの美容院はカットよりもむしろシャンプー・ブローが主流で、
ブロー専門のサロンもあります。
30代、40代が美容院に通うのはお金があるからで、
10代、20代はじゃあやっぱり家で週一の洗髪なのか……?
と想像します。
というわけでほんとうに汚れっぱなしなようですが、
皮脂腺のちがいなのか、アジア人ほどは
脂でべったべたにはならないそうです。
私なら6日洗わなかったら人間関係に決定的に響くでしょう。
洗わないのはたぶん面倒なのもあると思うのですが、
それに清潔好きで毎日洗ってるパリジェンヌもいると思いますが、
フランス式洗顔がそうだったように、水質が悪いという理由もあります。
硬水は肌にも髪にも悪い、美容には最悪なのです。
軟水器ほしい……
だから出来る限り水に触れないことが肌と髪の健康を守ることでもある。
日本人女性もフランスでは2日に一度の洗髪、というひともいます。
6日は無理だと思いますけどね!
このようにパリジェンヌが髪を洗わないのは
髪の傷みや薄毛を避けるためなのだとすると、
むしろ彼女たちは髪に関心がありすぎるがゆえ、
とも言うことができます。
不快な6日間を髪への愛ゆえに我慢しているのだとすれば、
目の前の美しい髪と、将来の美しい髪と、
どちらを取るかという選択なのかも。
要するにパリジェンヌたちは、
湯抜きの湯シャンをしている、ということでしょう(適当)!