色っぽい女の条件てなんだろう?日常の中に漂う香り


昨日、友人とle pain quotidien ル パン コティディヤンでお茶を飲んでました。
友人は昼間にすでに一杯ひっかけておりほろ酔いだったのか、自分は女として色気がないと言われるし、自分でもそう思うなどと言い出しました。
じゃあ化粧したらどうだと、すっぴんの彼女にすっぴんの私がアドバイスしたのですが、彼女は化粧は好きじゃないし、そもそも色っぽくなんてなりたくないのだ、なのに皆が当然なりたかろうとでもいうように、やいのやいのと言ってくる、自分は色気むんむんの女が嫌い、胸もペったんこのほうが清潔でいい、とうんざりした様子だったので、じゃあこのままでよかろうということに決まりました。
私は色っぽくなりたくない女性がこの世にいるとは想像したことがなかったので、友人の発言はずいぶんと意外で、まあ新しい発見でもあったのです。
そうしたらそのあとしばらくして友人がトイレに立ったときに、隣の席にフランス人の女性三人組が座り、そのうちのひとりがなんというかものすごく、ちょっとやそっとでは拝めないほど色っぽい女性だったのです。
ヨーロッパではセクシーな服装をしてる女性は山といるけれど、胸のところが大きく開いていたり、攻撃力5万みたいなアイラインを引いていたり、そんなことって、私が女だからかもしれないけれど、なにも感じません。
でもその彼女は、わりと着古したような黒いコートでクリーム色のセーターに黒いパンツ、肩までのは明るい茶色の巻き毛で、肌がほんとうに白く美しい。
そしてくちびるの色が濃いサーモンピンク、ちょっとへの字に曲がってる。
化粧もごく薄くアクセサリーもなし。
私の友人と同じく色っぽくなりたいなんて露とも思っていない雰囲気。
でも、本人の意思とは裏腹に漏れ出してしまう。
不思議なのは、彼女と彼女の友人二人を同時に見ると、三人とも普通の二十代の女性たちに見えるのだけど、彼女ひとりだけを見るとなんだか年齢がよく分からないのです。それはべつの言い方をすれば、彼女にはひとりでいるのが似合うということでもあるかもしれません。
それに二人が主にしゃべり、彼女はわりと聞き役だったのもあるでしょう。
彼女はずいぶん細身で、胸はあまりありませんでした。でもウエストがすごく細かった。やはり女の魅力はくびれに集約されている、というのはほんとうなのかと思ってしまった。
→胸よりもオスを惹きつけるのはくびれ!ウエストを簡単に細くする方法
あとやはり足首も細いし、首もほっそりしている。要所要所がくびれいてるというのは大事なのだと思いました。
彼女を見ていて感じたことは
・静かでゆったりしている
・自分が色っぽいことを知らない
・肌と髪が美しい
というあたりでした。
髪の色も、服装も、メイクも、地味と言っていいのに、色っぽい人ってそういうことではないんだ。あとは唇がへの字に曲がっている、というのがもしかしたら隠れたポイントかもしれない。への字に曲がっている(生まれつきの形で)ことで、すこし不機嫌な雰囲気になると思うんですが、それがメランコリックなムードを出すのかもしれない。そして笑うと、もうふり幅がすごいわけです。口角上がってる人が笑うのと、下がっている人が笑うのとでは。
友人がトイレから戻るまで、私はちょっと、失礼ですけどずっと盗み見てしまった。もし「ナニミテンダヨー」っていわれても「ごめんなさい、あまりにお綺麗な方だったので……」って本心から言える、と思いながら。
ただトイレから戻った友人はそのセクシー美女に私ほどはうっとりしていなくて、「もっとボーイッシュな人が好き」と言ってたので、万人受けするセクシーってないのかな。
ところでパリにはパンテオンの側にジュヌヴィエーヴ図書館というたいそう美しい図書館があり、以前その中で作業していたことがあったのですが、そのとき目の前に座った10代前半の女の子のうちの一人が、ものすごく美しく色っぽかったのでびっくりしたことがあります。
たぶん彼女は私が人生で見た中で一番美しい女の子だったと思う。
美しすぎると、色気を感じないことは多いですが、彼女はまだ10代前半でもあるのに、両方兼ね備えてました。
私は彼女のことが気になって、作業に集中できなくなってしまったのだけど、ふとまわりを見渡せば、集中できないのは私だけじゃないってことがよくわかりました。とくに男の子たちは彼女を見ずにはおられない感じで、私はこの女の子の人生はこれからどうなってしまうのだろうと思ったほどでした。
その子も、肌と髪が異常なくらい美しかった。
10代前半だったら当然だと思われるでしょうが、他の10代前半の子にくらべても抜きん出て美しかったのです。
もし彼女がニキビだらけの肌だったら、あんな力はなかったはず。美肌美髪ってすごい。
ところで先日実家からものすごいお色気パンツが送られてきました。
ちっちゃく丸めてギュッとしてなんでもないように送って来てくれたのです。
一瞬、時が止まるほどセクシーな一品だったものですから、
これはなにか娘に足りてないものを与えなければという
愛か義務なのであろうと早速電話し、
パンツ買ってくださってありがとうございましたと礼を述べたところ、
お色気パンツはお色気部分じゃなくて、
他にとても高機能な部分があった模様です。
なんだかほっとしました。

