【ロンドン】思い出のベイジン・ダンプリングに再訪し坦々麺を食す

                            

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初めてロンドンに来た時に、「イギリスにはまともな食事が存在しない」と香港人に言われたことにビビり過ぎて、友人と中華料理屋に通い詰めたところ、うわさ通りパリよりも安くおいしい店がそこかしこにあったことに衝撃を受けました。

そんなこんなでロンドンではパリ以上に中華料理屋の世話になっています。

まあ今ではパリの中華料理屋探索も進んだので、たとえば四川料理など辛めの料理はパリに軍配が上がると思っています。でも飲茶に関しては未だロンドンには敵わない。

そして気に入り過ぎて友人とロンドン滞在中通い詰めた記憶のあるこちらベイジン・ダンプリング(Beijing Dumpling、なのですが「ベイチン・ダンプリング」という表記も見るのでどちらにすべきか迷ってしまう。私にはBeijingは「ベイジン」と聞こえるのですが、誰か教えて!)。

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前回来た時とちょっと外装が変わっていて一瞬迷ってしまいました。

でも中華街のど真ん中に堂々とそびえ立っているのでなんとかたどり着けた。そしてこの旅行で私はいろいろな中華料理屋に行きましたが、行列が出来ていたのはここだけでした。30分待った。やっぱり!そうだよね!

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ちなみには友人は中華料理狂いの私に呆れイギリスらしくパブ等に行ってしまったため、この日は一人だし、つまみ食いもしてお腹がいっぱいだったので、坦々麺だけ頼みました(女たるものそれでじゅうぶんですが……)。

以前どうだったか思い出せないのですが、こんな観光客や恥ずかしがり屋に嬉しい注文システムでした。

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前は頼まないと出てこなかったジャスミン・ティーも、自動的に(たぶん1ポンド)。

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通い詰めた記憶をたどると、ここは点心が美味しかったと思います。小龍包と、それから麻婆豆腐を毎回頼んでました。麻婆豆腐に関しては、友人とメニューを眺めていると店員のホスト風の髪型の兄さんに「麻婆豆腐?」と訊かれてついうなずいてしまったのですが(それほど日本人が麻婆豆腐を頼むということなのだろう)、ひとくち食べて友人と顔を見合わせ、

「ここは、王将だ……」

と言い合い感動した記憶があります。いや店名出してなに言ってんの?と思われるでしょうが、日本でチェーン展開するような日本人好みの中華料理屋が出してくるような麻婆豆腐、ということなんですよね。「何で知ってるの?私たちの好きな味を!」という驚きもそこには含まれています。

しかし今回の坦々麺は、写真を見てつい飛びついてしまったのですが、ちょっと本場風の味だった印象です。

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なぜ坦々麺を頼んだのかというと、写真が美味しそうだったことと、ちょっと前にパリで「日本で汁なし坦々麺というものが流行っている」という話を中国人にしたとき、

「は?汁なし坦々麺?坦々麺は汁のないものなんだよ、なにを言っているんだ!」

と言われてしまい、「汁ありの方が異端だったのか……!」と衝撃を受けたので、この汁あり坦々麺を見て「え、でも汁あり坦々麺ロンドンにあるよ!」と伝えるため、という瑣末な理由です。

 

あとから調べたところによると、坦々麺は、麻婆豆腐とともに陳健民氏によって日本人向けに改良されて持ち込まれた料理だそうです。二つとも日本人に人気の料理ですから、陳健民氏の「これが日本人に受けるだろう」眼力はなかなかのものであったと言えるでしょう。

 

それでこの坦々麺なのですが……辛かった!けっこうパリで激辛料理に慣れ親しみつつあった私が「わおう」と思うほど辛かった。まあ、熱い汁物であるということも原因しているとは思いますが……

このように、すごく小ぶりな器なのですが、麺がだご汁かってほど太くて短く、お腹に溜まります。

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なので食べきるのにけっこう時間が掛かりました。それから、なんだか不思議な風味がします。薬草のような、ちょっと花のような、不思議な香りで、私が普段食べる坦々麺のゴマの風味とはずいぶん違いました。ああ、私にグルメのアビリティがあるならばもっときちんとレポートできるのに……!グルメアビリティゼロなのにレストラン情報多いというこの矛盾……!

 

ひとつ言えることは、ロンドンに来ることがあったらまたここに来るだろうってことです。

店内は清潔だし、席ごとにコート掛けもあって便利。

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途中で団体客が入って席移動を頼まれたときも、とても感じの良い対応でした。たしかに、前回の飲茶のときにも思ったけれど、とりあえず中華料理屋に関しては接客サービスの面でパリはロンドンに負けている。

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斜め向かいに二人組のビジネスマン風のフランス人客が座っていて

「ここすごくお気に入りなんだよね!ロンドンに来るたびにここに来るよ!」

とべた褒めしながらものすごい量を注文していました。上客である。

 

店を出てしばらく歩くと、前回友人と夜中にお茶を飲むため入ったイタリア料理の店を見つけました。

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「あ、ここ!」と懐かしく夜中話しこんだことを思い出し、そしてこの店がけっこういたるところにある成功したチェーン店だということをこのとき知ったのでした。再訪しなければわからないことってたくさんありますね。

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ベイジン・ダンプリングもこのイタリア料理の店も、へとへとに疲れて入って、それでも食べて話しこむ、そのとき二人で発した特殊な集中力のようなものが旅の思い出となっている気がします。へとへとに疲れる旅って、なんだか忘れられないものなんですよね。

 

北京 Beijing Dumpling ベイジン・ダンプリング

23 Lisle Street, London WC2H 7BA



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