しかし果物は必要?フルータリアンという選択

インナーケア

 

フルーツが中性脂肪とTOXIC AGEsを増やしてしまうため

太りやすく老化しやすいというわけで美容によくないのではないか

と前回書いたばかりですが、フランスのCM(肉々しいものや

油でギラギラ輝いてるものやジャンクフードや身体に悪いもののCM)

では以下のようなテロップを出すことが義務化されています。

 

〝Pour votre santé, mangez au moins cinq fruits et légumes par jour〟

「あなたの健康のために一日に少なくとも5種類の果物と野菜を食べましょう」

 

他にも4フレーズくらいあるはずですが、私はこれが一番目に付く。

果物は嗜好品ではない、健康に良いものだという認識がされている、という意味で。

日本人ならば、5種類くらいは野菜だけであっという間に摂れてしまうでしょう。

でもフランスのレストランで出てくる添えものの野菜というと圧倒的にフライドポテト。

フランス人がこれを野菜にカウントしてるのならば

果物を食べなさい健康にいいからと指導するのも、妥当かもしれません。

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一方で私が果物をずっと良いか悪いか判断できずに入る原因のひとつは

それはフルータリアンの存在かもしれない。

一時期、美容を求めすぎて、断食、絶食、光合成の可能性までを探っていた私は

なんというか……ミ、ミニマリズム的傾向にあったというか

とにかく口にするものが少なければ少ないほど良い、拒食なのではなくて

食欲はあるし太ることをおそれるわけではなく、太ってもかまいはしないが

ただ人間は食べれば食べるほど消化器官を酷使し老化するのだ

内臓の老化は肌の老化に直結するのである、という説に傾倒していて

口にすると悪いと言われるものをどんどん排除していき

極めてシンプルな食事を望むようになっていったのです。

まず私は子供のころは肉が嫌いで食べられなかったので

肉食はナチュラルに排除できていたし、ベジタリアンめいたこともしたし

その後肉を主食に炭水化物を排除すべきと聞けば肉嫌いを克服し

玄米とかマクロビとか終末断食とか、失礼、週末断食とか

わりと、いろんな食事法を躊躇せずに試してきたほうではないか

と思っているのですが……

 

そんな私がどうしても手を出せなかった「フルータリアン」。

熟して木から落ちたものだけを食べる、そしてフルーツのような

かぐわしく、見ているだけで食べたくなり、そのまま調理せずに

食べることが出来るものを食べるのが、本来の食事なのだ

という話に、納得したようなよくわからないような、要するに

一、二冊本を読んだきりであまり理解は及んでない方法なのですが

「フルーツだけをランチボックス一杯につめて持ってきていた

大学時代の同窓生が、二十数年後に再会したときまるで

二十代のようなぴちぴちの肌をしていてびっくりしたのです!」

というようなフレーズを読んで、心揺れる揺れる。

方法としては、私の浅い知識ではたしか、果物、野菜、木の実や種子類

豆類をとくに果物と野菜は生で食べる、ということです。

ただ加熱して食べる方法をとる人もいる、と聞いたことはあります。

 

しかしどうしてもなにかが引っかかって実行できなかった。

実行できなかったわけなのでその効果もお伝えできませんが

よく「果物はすぐに消化されるので他のものと一緒に食べると

詰まってしまい、腐敗してしまうので、果物を食べるときは

果物だけで食べなければ効果がありません」

などと言われており

だから「朝の果物は金」と言われるように

「朝ごはんとして果物だけを食べるのが良い」と聞くので

朝フルーツは一年くらい続けてみたことがあります。

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これはもちろんフルーツだけを食べることとは違うので

効果もなにも別次元なのだとわかっていますが

朝をフルーツだけにすることによって多少変化があったかといえば

「とくになかった」

……ただパンなどの炭水化物をつめこむことに比べれば

もたれることなく、すっきりした気分で午前を過ごすことができる

というのはたしかにありました。

ありましたが、美容的にどうなのかと言われれば「なにもなかった」

というのが正直な感想であるため、私自身はたとえば

「果物は酵素があるので糖尿病にはならない」という話を聞いても

よくわからないし、いまいち信じきることができない。

そう、この「信じきることができない」ということがなにより重要です。

 

2011年にすい臓癌で亡くなられたスティーブ・ジョブズ氏

彼はビーガンで有名でしたが

フルータリアンにかなり傾倒していたようです。

実際どのような食事だったのかほんとうのところはわかりません。

しかし映画「スティーブ・ジョブズ」でジョブズ氏本人役を

演じた俳優アシュトン・カッチャーは、役作りのために

スティーブ・ジョブズ氏の生活をそっくりまねし、フルータリアンとして

生活し続けたとのこと。

その結果、身体が強い痛みを感じ、クランクイン2日前に病院へ駆け込み

「僕のすい臓は完全にダメになるくらいのレベルまで悪化していた」

のだと発言しています。

ジョブズ氏がすい臓癌で亡くなったことを考えると無視できない結果です。

 

個人的には、フルータリアンとして生きても良い人と悪い人と

当然ですが体質の差があると思います。

当然ではありますが、この体質の差が顕著な方法なのでは、ということです。

糖尿病になりにくい(身内に糖尿病患者がいない等)ことは大事だし

あるいは過激なダイエットで消化器官があまり機能しなくなった場合

フルーツだけを食べることで深刻な便秘が改善し夢の毎日だ

という方もいらっしゃるようです。

私が朝フルーツの恩恵にあずかることが出来なかったのは

もしかしたら消化器官にとくに問題がないからかも知れません。

 

それから、前述した「信じる力」です。

実際にフルータリアンとして生きておられる方の体験談などを読むと

「気持ちが穏やかになる」というような、内面の変化に言及されています。

私はどのような美容法でも、まず「信じる力」なくしては効果なしだと思います。

フルータリアンとはひとつの生き方の選択であり、そのことによって

内面や思想にはっきりとした変化があるほどに信じること

それが出来る人しかその恩恵にあずかれないのではないか

と思います。

 

というわけで、私は今のところ失格……

フルータリアンを長く実践されていて、50代くらいで

「ワーオ!ビューティフル!なんて美しいの!」

という女性が現れたりしたら、即信じ込んじゃうかもしれません。

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