【議事録】海外在住者のための交流会inパリでスパゲティ食べる

                            

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冬は基本的に家にこもって木の実でも齧っていたい私ですが、まともでソーシャブルな人間であるかのように感じられる華々しいパーティーが開催されると聞き、こんなおしゃれなビストロの前でちいさく震えていました。

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(ああ、お店のなかは暖かそう……)

行動範囲の狭さには定評のある私ですが、今回はほとんどが初対面のかたであると知らされビビっていました。寒さに耐えつつ店の前で数分たちどまり、しばし物思いにふけりました。

 

自分の区どころか家から出ないこともある私のパリ生活。ソファの上から丸一日動かなかったこともある私のパリ生活。愛知県のものより美味だと思われる山口県のういろうが名物として全国的に認知されるにはどうすれば良いのか山口県民でもないのに夜中まで考えてしまい、山口県民に会うたびに「ういろうの件において貴殿を応援している」と告げることしかできない私のパリ生活。YOUTUBEでチャンネル登録している「兵藤大樹のおしゃべり大好き」を視聴することに休日を費やしてしまう私のパリ生活……

 

そんな自らの日常を思い返せば思い返すほど、このドアの向こうの世界に飛び込んでいく勇気がなかなか出なかったのです。

 

ちなみにさきほどの私の愛知ういろうdisに対して“怒髪天を突く”という状態ですでに画面前で槍を構えている愛知県民のかたもいらっしゃるかもしれません。しかしちょっと考えてみて欲しいのです。愛知は、愛知はすでに数多の名物を抱えているではないですか!愛知を超える名物を抱えている都道府県なんて北海道くらいしか思いつきません。ひとつくらい、ういろうくらい山口県に譲り、懐の深さを示してこそ愛知県のソフトパワーを強固にしその名声も一段高いステージへあがる、そんな好循環を生み出すのではないでしょうか?

ういろうの実力においては、山口は他県を抜いてトップを独走しているというのは動かし難い事実なのです。これだけは譲れない。しかしこれほど熱く語っているにもかかわらず、当の山口県民たちが(こいつなに言ってんだ)という表情で愛想笑いをするばかりであるということがもどかしくてしようがない。

 

どうしよう、ういろうのことではじめてこのブログが炎上してしまったら。

 

さ、すでに1000文字近く書いた気がしますがまだ店内にも入っていません。元気よく入りましょう!パーティーですよ!

 

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店内はなにやらセミナー的ムードにあふれていました。

そう、今回はただのパーティーではなかったのです。

 

在欧州現地法人経営者・自営業者交流会」

 

というガッチガチの、ビズィネスです。あの、世の中のお金を縦横無尽にまわすことで有名なビズィネスです。

 

主催はパリに本社を構えるシュークレ・キューブ社。

この人が代表のコウイチ氏。2メートルのビッグガイです。微妙に盛りました、190センチくらいです。

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アイドルマスターでは我那覇響ちゃんを推しているピュアな心の持ち主です。

初めてお会いしたとき、氏は日本の伝説的妖怪である「河童」の衣装に身を包んでいました。が、のちに知り合った真面目そうな日本人の女の子から「あの人すごいやり手らしいよ」という話を聞き、河童を選んだのもきっと河童の住処である川を「世界経済」、頭の皿の上の水分を「資金」のメタファーとした、「いつ渇くかわかんないんだぞ!」という自戒を表したものであったのではないか……そんなふうに思い直した次第です。

 

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ひとり5分の自己紹介が義務付けられ、私の細胞の隅々まで緊張という緊張がひろがってゆきました。

 

緊張のあまり息切れして外へ出ると、フランスらしく屋外で煙草を吸うメンズを見つけてちょっとホッとします。

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ホタル族、のかたたちですよね?

※ホタル族……1978年ごろから嫌煙権運動がはじまった日本社会において、室内での一服を禁じられたためベランダに出ることを余儀なくされた喫煙者のこと。そのちいさな火が夜陰のなかで点る様が、はかない命を懸命に生きようと輝くホタルの光にたとえられた。2016年現在ではまごうかたなき死語であると推測される。

 

ホタル族を見たら気持ちが落ち着いたので店内に戻ります。

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在欧州現地法人経営者・自営業者交流会」といっていますが、今回に関してはコウイチ氏と親しくなんらかの生きる喜びに満ちてさえいれば「学生」や「会社員」や「夢追い人」などであっても招待されました。扉は大きく開かれていたと言っていいと思います。

 

ただ私は部屋の隅で、もっぱら音大生のKちゃんと、その彼氏Y君と一緒にミートスパゲティを食べることに専念していました。

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このビジネス交流会をいったいどのように活用すればいいのか……我々は3人悩んでいたのです。

 

???:「困っているようだね」

 

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Y君:「あなたは……ソムリエのG氏?」

G氏:「この交流会の本質というものがわかっているかな?」

Y君:「ううーん……もしかしたらよくわかっていないのかも」

G氏:「OK、はじめはそれで良いんだ。まずこの交流会をコウイチ氏が開いた理由。それを理解することが大切だよ。フランスで仕事をすることは普通、多大な不安が立ちはだかるよね?」

Y君:「僕フランス国籍です」

G氏:「……そうか。しかし考えてごらん。たとえば将来君が日本で翻訳家として働いたり、あるいはまったくべつの、そうだな、インドなんかで働くことがあったとしたら?将来どうなるか、それはわからないだろう?」

Y君:「そうですね。未来は誰にもわからない」

Kちゃん:「ええ、不確定なものだわ」

G氏:「そんなとき、君はさまざまな困難に直面するはずさ。海外へ住む日本人のなかには、ときに同じ日本人と関わることを避ける者もいる。しかしビズィネス(※G氏は正しく<bíznəs>と発音した)の世界においては日本人同士の交流を避けることはあきらかに損益となる。我々がフランス社会でずば抜けていくには、ネットワークというものが必要だ。正しいネットワークがあればあらゆることが簡略化され……つまりバスルームで思いついたアイデアを、無駄を省いてすぐに実行に移すことができる。ビズィネスにおいてスピードは文字通り命だ。マティーニに添えられたオリーブとはわけがちがうのさ」

Y君:「なるほど!オリーブのことはよくわかんなかったけど、要するに新しいビジネスを始めるにあたって不安を感じず、誰でも思い切って新しいことにチャレンジできる、ってことかな?」

G氏:「イグザクトリー<ɪgzˈæk(t)li>!!これは在仏約20年のコウイチ氏だからこそ思いついた交流会と言えるだろう。見てごらん――」

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Y君:「モーセ……?」

G氏:「モーセじゃないよ、コウイチ氏だ。しかし君の言いたいことは分かる。彼はその長い在仏経験を生かし、若者を助け、導こうとしているんだ。この会の名前が『在欧州』となっていることに君は気がついたかな?」

Y君:「あ……!」

G氏:「フランスだけの交流会ならめずらしくない、彼はもっと多くの在外日本人のためにこの会を発足しようとしているんだ」

Y君:「でっかいな……」

G氏:「そう、日本国内ならともかく、海外在住の我々がフロンティア<frntír>を取り払えないようではベネフィット<bénəfìt>を期待することはできない。よりクリエイティブ<kriéitiv>なワーク<wˈɚːk>をローンチ<lˈɔːntʃ>し、在外日本人としてコミット<kəmít>しながらも常にイノベーター<ínvèitr>として未来のデファクトスタンダード<dɪfˈæktoʊ/stˈændɚd>になっていくんだよ!」

 

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Y君:「……」

Kちゃん:「Y君、どうしたの?」

Y君:「僕、G氏にあこがれちゃうな……」

Kちゃん:「え」

私:「え」

G氏:「

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Y君:「僕……僕……感動しました!これ、どうぞ!」

G氏:「え、ほんとに……?」

 

 

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