フランスのモテ服とは? 男受けの悪いファッションは世界共通だった

                            

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先日、仏ELLE誌による「私たちは大好きだけど、男性に嫌われる服装」という記事を読みました。

これは個人的に、大変興味を引かれるものでした。というのも、まずフランス人女性向けに男受けがどうのという記事を書く=フランス人女性も男受けを大変気にしている、ということになるわけですよね。あんなに天上天下唯我独尊的風情のある彼女たちが、あんなに男性よりずっと我が道を行っているフランス人女性が、男受けがどうので服装を変えたり、「私これ好きなんだけど……モテないから着られない……」みたいなことを考えたりするってことか、人間なんてみんな一緒だなあ、と思ってしまったのです。

 

……と、思ったんですよね、最初の数秒は。

 

フランス女性はフェミニンでなくてはいけないのか

 

でもよくよく考えたらフランス人女性って結構男性の反応を大事にする人たちです。フェミニンであることをとても重要視していて、ファッション関係のTV番組を見ていても「そのファッションはフェミニンじゃないわ!」「フェミニンなラインにするにはこう!」みたいなアドバイスが中心になっています。とにかくフェミニンじゃないといけない。パンツは必ずヒールを合わせるように言われる。身体の線を隠しすぎると良くないと言われる。くびれを強調しろと言われる。

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ほかの欧米社会の男性にとってフランス人女性のイメージは特別なものがあって、それは「フランス人女性はフェミニンで自由でセクシー」みたいな、ぽわんとアンニュイな女のイメージが先行しているところによるものだと思います。印象では、フランス人女性とイタリア人女性は熱い視線を送られやすい気がします。ブランドとして見られているというか。

 

フランス版モテ系ってどんなの?

 

日本の男受けと違うのは、フェミニンといっても直球セクシー路線に走るのがまあ正解、という傾向にあることでしょうか。あと、賢くて議論できるほうがモテるとか、求められる内面が違うために同じようにモテ系フェミニンっていっても日本とフランスではまったく違う女性像ができあがります。

私は今まで日本で10人以上の男性が「俺、政治の話をする女なんて嫌い。女がそんな話しなくていい。全然可愛くない」って言ってるのを聞いたことがあるんですが(みんなほぼ同じ台詞なのは、なにか元ネタがあるんだろうか?)、フランスだと政治の議論もできない女なんて話にならないみたいなとこありますよね。一定以上の知的レベル層に限るかもしれませんが、その知的レベルというのはかなり低く想定してよいはずです。

 

なにしろカップル社会だから、家族のなかでは夫との関係が子供より大事なときもある……と言ったら若干語弊があるかもしれませんが、その点は日本のほうが「夫は後回しだよ!別に放っといても死にゃあしないでしょ!」という風潮がありますよね。たとえばフランスのようにベビーシッターを雇って週末は必ず夫婦で出かける、みたいなことを日本でやったら、どうだろう、「幼い子を放って遊びに行くなんて」と批判されるんでしょうか?そのへんはちょっとよくわからないです。

 

そして、冒頭の記事中で書かれている「男性が嫌う女性のファッションアイテム」リストは、私にとってちょっと意外でした。この驚きを共有したかったのでご紹介したいと思います。

 

1. バレリーナシューズ

 

「私たち(女性たち)の大きな驚き」と前置きされているこのアイテム、私も驚きました。バレリーナシューズがダメっていったいどういうこと?

この記事は20代後半~30代までのフランス人男性の意見を参考にして書かれているようなんですが、記事中でラファエル29歳とシルヴァン34歳は、

「平らだし丸っこいし、まるで子供みたいだ」

と言っています。

欧州男性は総じてハイヒールが好きです。生粋のヨーロピアンでなくても、欧州住みのアジア人男性もハイヒールを好む人は多いなという印象です。子供っぽい服装は好まれないし、ピンピールなんてめっちゃセクシーでいいわ―っていってるのをよく聞きます。この項目に関しては、正確にはわからないけど日本とは真逆の結果なんじゃないでしょうか。そういえばいま思い出しましたが、私は日本で、恋愛関係にないただの知り合いや友人である男性に「ヒールを履かないでくれ」って頼まれたことが数回(別々の人から)ありました。

ただ、私の友人(日本人)の彼氏(フランス人)はこのバレリーナシューズが大好きで、高いヒールが好きな彼女にいつも履いてくれって懇願するみたいです。彼女が根負けして履くと「カワイーイ」「女の子らしいわー」ってえらい喜ぶそう。彼は結構「アジア人女性がタイプ」って人だと思うんですが、そういうアジア人女性を好む欧米人男性はファッションもこういう可愛いアイテムが好きなのかもしれません。

それにしてもパリなんてとくに石畳が多くてピンヒールで歩こうものならザクザク刺さりまくってもう、骨盤ゆがむわ!

 

2. ウェッジソール

 

まあ、これはわからんでもないです。ウェッジソールというのはピンピールに比べてとてつもなく楽なので、「脚が長くみえるし痛くならない」という、女性にとってはつい頼りたくなるアイテムです。

ただ私は一足も持ってないし、過去に所持したこともありません。なんとなく、一度履いたらズブズブとのめり込み二度と戻れなくなるような、甘い白砂糖のようなもんじゃないかって、そんな気がしてね……

記事中では、「まあ、男受け悪いってわかってたんだけど……」みたいな感じで、女性側もバレリーナシューズとは違う反応。男たちもとにかく「美しくない、あんなもん醜い“どた靴”だ」って言ってて、私も同じこと言ってる男性何人か知っています。

ウェッジソールはヒール10センチ以上の高いものでも歩きやすいので、たとえば5メートル向こうから正面向いた状態を眺めれば、脚が長くスタイルがよく見えるためにきれいです。でも近くで、とくに足元に注視した場合には美しいとは言い難い。よほど気合いの入ってるものじゃない限り靴のデザイン自体が美しくないってことですね。男性だけじゃなくて女性もウェッジソールは醜いって言ってる人多い印象。それ自体は美しくないが、身につけると美しくなる服飾品って、思いつきません。そんなものは存在しないのでは。

 

3. サロペット

 

女性には人気があると思われるサロペット。私も大好き。

しかし記事中でシャルル26歳は「エンジニアか妊婦でもないなら、なんでこんなもん着るのかわっかんねえ」つってます。おいシャルルおまえはなにもわかってない。

ただちょっと不思議なことがあって、私はサロペット好きなのですぐ買ってしまうんですが、このファッションの都みたいに言われるパリに住んでいながらおしゃれとは縁遠い佃煮みたいな生活を送っているこの私が、週1で麻婆豆腐か肉鍋食べて暮らしてるこの私が、サロペットを着ているときだけは男性から褒められます。もしかするとここでシャルルたちが想像しているサロペットというのはある特定のデザインを言うのかもしれません。たとえばスタンダードなデニム素材のやつとか。もっとテロンとした素材なら好きとか、そういうことがあるのかもしれないですね。

あと、こんなこと自分でいうとアレな人だと思われることは知っていますが、私サロペットが似合うんです。サロペット着た瞬間に自分のまわりの空気が変わって本来の自分から3.5センチ空間のずれが生じるように感じられるくらいには、こんなわけのわからないことつい書いちゃうくらいには、似合うんです。

でも、ふと思ったんですけど、ちょっと極端ですが「私、ミニのタイトスカートすっごく似合うの」とかいうと若干の反感を買う恐れがありますが、「サロペットが似合う」といわれたからとて反感を口にするのはなかなか難しくないですか。それこそがたぶん、サロペットという代物がフェミニンを凝縮したアイテムではないということを意味しているのでしょう。結局のところ、だからシャルルはサロペットが嫌いなのです。フェミニンじゃないから。

 

4. オーバーサイズ

 

ゆるゆるのダボダボのもの全般ってことになるんでしょうかね。「かっこよくない、スタイリッシュじゃない」ってことみたいですよ。B系かナチュラル系(過剰な)のことをいってるんですかね。腰回りがちょっとゆるいペグトップパンツとかタックパンツとか、ガウチョパンツもアウトなんだろうか。

 

5. ボーイフレンドデニム

 

これ私ちょっと驚きました。ボーイフレンドデニムは可愛いと思ってた。でもよく考えたら「男物を着ている(風を装う)」ものなので、女物ですらない(という態)アイテムであり、さらに前項でオーバーサイズもダメっつってるわけですから当然かもしれません。

フランス男たちは「でかすぎるわ長すぎるわ、そんなもん履くなんてマジでどういうつもりだよ……」と言っています。かなり辛辣。さらにたたみかけるように「見るとかなりイラつく」とまで言っていて、ちょっと穏やかじゃないですね。イラつくってどういうことだよって思いますけどね、むしろ。他人の服装でイラつくなんて、そんなことある?カルシウム足りてる?

 

6.サルエルパンツ

 

サルエルパンツに関してはかなり深刻な問題のようで、もう「ノーコメント」とされてます。コメントなし。言わなくてもわかるだろうってことですね。

 

7. レギンス

 

もう古典ですね。既出のシャルル(26)は「禁止事項だ」とまで言ってます。シャルル毒吐きすぎ。

 

シャルル(26)はモテ服着ないの?

 

私がこの記事になんでびっくりしたかと言うと、バレリーナシューズ以外はほぼ日本人男性と意見を同じくしていると感じるからです。世界中どこの男性も「男っぽいもの」や「快適なもの」は嫌う傾向にある。

そう、快適なファッションは男性受けが悪い。心地悪く、ひどいときには身体の一部が痛むようなファッションのほうが男性には受けがよいのです。先進国に住む限り、これは逃れられない宿命なのでしょうか。

しかし、男性も同じなんでしょうか。彼らも、あのシャルル(26)でさえも、いやむしろシャルル(26)だからこそ、女性が好むファッションは快適ではないと感じるものなのでしょうかね?

この話をすると、私のまわりの男性はみんな「男も一緒だよ、毎日ヒゲ剃ったり、ネクタイだってとても快適じゃない」と言うんですが、全身脱毛の手間と費用やピンピールによる肉体の痛みとは比べものにならんだろうとつい思ってしまいます。とはいえ比べてどうこうするものでもありません。美しく、快適で、お互いに魅力を感じられるファッションがあればいいのに。ただそれはもうファッションでもスタイルでもなくなってしまうとは思いますが。異性に好かれる服装、モテ服というのは基本的にファッションでもスタイルでもありません。では「おしゃれ」なのかといわれればそれは言葉の定義上合っていると思う。モテ服というのはなんというか、すごく泥臭いものではありますよね。

 

さて、激辛そうめん食べよう。



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