なぜモデルたちは「太りすぎ」と言われたのか? ベスト体型は自分で見極めよう

                            

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私には理想の体型というのがありますが、それはもちろん自分にとっての理想であるだけです。人にはそれぞれ骨格や筋肉量、あるいは雰囲気などといったふわっとした理由によってもベストなバランスというものは変わります。
→BMIの不思議・女性が1番美しい体重って?

 

ファッション業界の「太りすぎ」 カーラ・デルヴィーニュの乱

 

ところが世の中には他人の体型にグイグイ口を出す人っていますね。先月は各所でそんな出来事が重なった気がしました。 ひとつ、なかなか印象的だったのはモデル(元モデル?)のカーラ・デルヴィーニュが「太りすぎだからとヴィクトリア・シークレットのファッション・ショーからはずされた」と英The Sun紙が報じたことです(現在は当該記事を削除したよう)。

 

このゴシップ記事に対して、ヴィクトリア・シークレットのCMOであるエトワード・ラゼックはカーラに「記事内容はまるでデタラメ」と署名入りで手紙を送り、その手紙をカーラはInstagramに投稿しました。カーラのコメントは「雑誌を売るために女性の体型をあれこれいうなんて恥知らず」とThe Sunを批判するものなので、ヴィクトリア・シークレットとのあいだにわだかまりはなさそう。

しかしこういうのをサクッとさらしちゃう豪快さはカーラを人気NO.1モデルに押し上げた要因でもあると思います。ワイルドな女って世界を潤わせる。  

そんなカーラはモデル業を通して「人間として成長することはなかった」と女優業に転身しています。ファッション業界を「セクハラがはびこり、薄っぺらい」と感じていたようで、業界の問題点についても結構赤裸々に話しています。  

 

ところで「女性たちが理想とする体型は痩せすぎていて、男性が理想とする体型はもっとぽっちゃりしている」などとよく言われるし、たしかにその傾向はあると思いますが、この世には本当に「とにかく細い女の子がいい」と心から言う男性もいます。好みだからしようがないんですが、それで彼氏の理想に近づくべく必死にギチギチのダイエットする女の子をみると私はちょっと悲しい。

たいていの男性は「細いけどあばらが浮いてるとかじゃなくてふんわりした肌質も残しつつ胸も大きくて」みたいな、もう夢をみるのはよせとしか言いようのないことを「何となく」口にしてるだけで、本気にするだけ無駄なことが多いのです。

ただ、そうではなく「真剣に細い女の子が好き」な男性は、真正のロリコン、でなければモード関係者であることが多いというのが私の印象。この人たちは「胸もお尻も直線で構わない」と真顔で言います。前者はちょっと別の話になるので置いておいて、モード関係者に関してはファッション業界に属しているとモデルのようなサイズが標準になってしまうのだろうかと想像してしまう。フランスでは痩せすぎのモデルは採用しないなどの対策を取っていますが、それでも痩せていないモデルが普通に活躍できる世界になるというのはちょっと考えにくい。  

 

アスリート体型のミス・アイスランドはミス・コンを一蹴

 

さてもうひとつ、ミス・グランド・インターナショナルでもひと悶着ありました。

ラスベガスで行われていたこの大会に参加していたミス・アイスランドのアルナ・イール・ヨンスドッティルさん。彼女は大会のスタッフから「太りすぎ」「肩幅が大きい」といわれ、食べないことをすすめられました。ファイナルに向けてサラダと水 だけにしたほうがいい、といわれたわけです。しかし彼女はこれを良しとせず、大会を辞退しました。

From the judging interview yesterday ✨ #missgrandinternational #missgrandiceland #mgi2016 #missgrandinternational2016 Arna Ýr Jónsdóttirさん(@arnayr)が投稿した写真 –

 

彼女は事の経緯を手紙に記し、辞退を表明した手紙をInstagramに投稿しました。自分の体型に関して、「アイスランドなら自分のボディシェイプはパーフェクト」とし、「周囲が誰も私を太ってると思ってなくても、それを大会側は理解しない。インターナショナルな美の基準を知るべき」と言っています。

このアルナさんは、見ていただければお分かりと思いますが、すっごくキレイです。

顔の感じや、体つきも私はすごく好きです。彼女の言うように彼女のボディシェイプはこれでパーフェクトだと思う。彼女はもともとアスリートで、筋肉が多いタイプなんですね。NIKEのモデルもやっている。筋肉のうえに薄ら脂肪がついて、とてもしなやかな印象があって、骨格や雰囲気に対してこれ以上のボディシェイプはない。彼女を太ってると思うかどうかは、たとえば上記したようにもし彼女がファッションモデルならそう言われるかもしれないけど……ミスコンというのはやっぱり基準はファッションモデルなんでしょうかね。

ちなみに彼女の写真を男性にみせてみたら、みんな口をそろえて「すごくキレイだ」と言います。

「キレイなだけじゃなくて、魅力がある。痩せすぎず太りすぎず、胸も小さすぎず大きすぎず、バランスがすばらしい。フランスにはいないタイプの北欧特有の雰囲気」

と絶賛。私もそう思います。ミス・グランド・インターナショナルは個々のベストバランスを知るべき。ただ痩せさせればいいって、美しさを見る大会の運営のくせに、怠慢すぎでしょう。おい仕事しろと思ってしまう。

 

身長が同じでも同じ体重で良いとは限らない

 

以前も書いたことがあるかもしれませんが、私は最初に一人暮らしをしたとき、ごはんを食べるのを忘れて(忘れて)、自分でも気が付かないまま激痩せしたことがあります。痩せる前はいつも、

「私はまわりの女の子にくらべてずいぶん華奢さが足りないなあ。もっと痩せたいなあ。ていうか何で痩せないんだろ」

と思ってました。でも実際、痩せてからはわりと自分の理想だった数字(体重が)になったのに、脱ぐと本当に魅力がなかった。まわりからも痩せすぎだと言われたし、自分でもそう思いました。それで結局、体型は数字ではない、筋肉の付け方でラインを変え整えるのがベストなんだと知って気にしなくなりました。たとえば力士はかなり食べて激しい稽古をするので、あの脂肪の下はものすごい筋肉量だといいますよね。でも脂肪も付いてるので見た目は「弾力のある脂肪で包まれている」感じ。その力士の最弱版みたいなのが、私にとって最高のボディシェイプです。前述のアルナさんの体型はまさにその、私の理想とするものに近かったです。

 

ところが、私の友人は私よりも身長が8センチ高くて、それでも激痩せ時の私の体重よりもさらに軽いという驚異の体型です。でも彼女の場合にはそれは「ガリガリ」という印象を与えない。胸もお尻もほとんどふくらみがないんだけど貧相ではないし、たぶんふっくらしてしまうと却ってバランスが崩れてしまう気がします。

こういうふうに、同じ身長でもベスト体重がちがう、その1番の理由はもともとの骨格です。友人を見ていると、その「すごく痩せてもガリガリではなく健康的」な人の共通点というのは、骨が細く、棒のようにまっすぐであることだと思えます。

まず肩幅は細い人が多く、胸骨も骨盤も狭い。顕著なのは脚の骨です。ただ「脚が細い人」とはぜんぜんちがっていて、とにかくまっすぐで肉がつかない。ふくらはぎのふくらみや太もものムッチリ感がなくて上から下まで定規で線を引いたような脚。

こういう体型の人は黒人や1部の白人には多いけどアジア人には少ないですね。芸能人でみても本当に少ないのでたとえが浮かばないですが、観月ありささんなんかはそうかもしれない。ショーモデルには多いけど、あんまりこの骨格で芸能界で売れてる人って少ないですね。キレイだけど現実的な色っぽさのようなものが出にくいのかなと思う。

 

女性はみんな自分のことをじっくり見て欲しい、穴が開くほど

 

ミス・アイスランドのアルナさんのような体型は、肩幅が広く骨が太めの人にはかなり参考になると思う。とにかく弾力のある肉を健康的に付けるとすごくセクシーになります。かなり食べて運動しなきゃいけないけど、このタイプの人は筋肉付けないとむしろ男性的になってしまう傾向があるので、「筋肉付けることによろこびを感じる」くらいの域にたどりつければこっちのもんです。

逆にカーラに近いのは私の友人のような体型の人。色っぽさは出にくいけど、とにかくモードな服が似合う。何もしてなくてもあかぬけてしまうスタイリッシュなタイプ。ただこの手の人は肉が付きすぎるとたしかにそのスタイリッシュさが失われてしまいがちなんですが、もともと食べても「太りすぎの」域までいかない、そもそもが少食な人が多いです。

そう、「太りすぎ」と言われる女性にばかりスポットを当ててしまいましたが、逆に食べても食べても太れなくて悩んでる人もいる。私は自分が激痩せから回復したときに、思ったように食べられなくなっていてまったく太れなかったので、その悩みもわかります。食べるものを工夫したり運動したりすることで何とか肉を付けることができました。

 

アフリカの1部の国ではいまでも「太っていることが女性の美しさ」とされることがあり、親が娘にフォアグラを育てるがごとく大量の食べ物を無理やり食べさせるなど、虐待ではないかと問題になることがありますね。

ちょっと前に見たドキュメンタリー(どこの国か忘れた)では、女性はとにかく太っていなくてはいけないので、なるべく動かず横になり、そのまま(起き上がらないまま)1日にバケツ3杯のミルクを飲まなければならないなどと言っていて「マジかよ」と思いました。「なるべく動かずミルクだけ飲む1日に何の意味があるのか」とつい思ってしまったんですが、その生活を強いられていた若い女性もそう思ってたらしく、「もうヤダこんなにミルク飲みたくない!」と母親に反抗しては「何言ってるの!それじゃあ太った身体をキープできないのよ!」といさめられてました。いや……だよねー……。

 

一般的には、後進国では太っていることが「豊かさの象徴」とされるからだと言われ、先進国では衣食住が足りているので女性が痩せていることが美しいとされるとしています。

しかし問題は太ってるのがいいのか痩せているのがいいのかということではありません。女の人たちが社会によって「痩せてるのが美しい」「太ってるのが美しい」と決められては強制されること。「美しくあることを強制されている」ともいえるかもしれません。

女性が美しくなりたいと思うのは、自分のためだけであるべきです。そしてそのために努力するかどうかは自分で決めるべき。どういうフォルムが美しいのかも自分で決めなくてはいけません。美容ごとに関心のある人は、ときに「色気づいてる」とか「男に媚びを売っている」「外見ばっかり気にして」みたいなことを言われることもあるかもしれない。でも、そうじゃないですよね。究極的には、風呂に入る前に全裸で鏡の前に立ち、「よし」と納得するためにやってるんです。毎日のその2秒、自分に納得できるかどうかは人生の質をわりと変えるものです。

いいんです、自分が好きだったら。風呂場で見るためなんだからー。



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