うわさの肉鍋をやっと食す!パリ3区・家常菜飯

パリのレストランとカフェ

 

あの中華料理店は肉鍋が激旨である、

とさんざん聞いていていたのに

今まで一度も試したことありませんでした。

入ったことはあったけどべつの料理(麻婆豆腐)を頼んでおりました。

それももちろんおいしくて、だからこその再来店だったわけですが、

「これ頼んでみよう、肉鍋」

と言われて、あ、うん、そうだね、と軽く同意してみたところ……

激旨。

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散々歩いてお腹空いてたのもあるのかもしれないし、

パリではアジアっぽいものに飢えやすいというのもあるかもしれない。

でも以前別のお店で肉鍋食べたことあるけど、ぜんぜん違う、

やはりここはおいしい。

お肉が柔らかく、片栗粉でコーティングしてあり(肉の味を守るため?)、

白菜は歯ごたえが残っていて、底にある豆腐は味がしみ込んで、

スープはちょっと辛め、でも辛すぎないしご飯にかけてもおいしい。

また来たい、とすぐ思いました。

 

なぜ前は肉鍋頼まなかったかというと、

料理人の友人が「わりとおいしい中華がある」と言っていて、

それがこの店だったのですが、

「知ってる、そこ肉鍋がおいしいっていうお店でしょう」

と私が言うと彼はものすごく顔をしかめ、

「肉鍋はまずい。他の炒め物等の料理はおいしい」

と言っていたのです。

その顔のしかめ具合がもう群を抜いてまずさを表現しており、

私としても料理人がこれだけ顔をしかめるのだからなあという気持ちになり、

そんなわけで前回はつい注文し損ねたわけですが、結局私が思うに、

プロ的なおいしいまずいと素人のおいしいまずいは通じないこともあり、

これはパリに暮らす日本人の

「辛めのスープとお肉でご飯かきこみたい」欲を

パリにしては安価で満たしてくれる一品にはまちがいないわけです。

他の料理人に訊ねたことはないので、単に個人の好みかもしれないし、

これをおいしいと言っている料理人もいるかもしれないし、

ともかく私はおいしかったしまた来たら肉鍋を注文すると思います。

 

ちなみにこの店は中国人もフランス人も、日本人も多い店です。

ものすごく本場すぎる味って日本人に合わないことも多いですが、

ここは日本人向けの味でもある店です。

 

もう一品頼んだのはナス鍋。

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鍋というか鍋に入っているだけで、

ナスとその他野菜の素揚げと豚ひき肉の……煮物?

甘辛(どっちかというと甘め)のあんがたっぷりでこちらもご飯に合います。

甘いのと辛いのを一品ずつ頼んでちょうど良かった。

隣の席でも、我々とまったく同じ二品を頼んでいました。

びっくりしたけど

この二品がこの店の二大看板メニューなのだと後で知りました。

我々はたまたまこの二品になったので、幸運だったというほかないでしょう。

 

肉鍋が小さいサイズで14ユーロ、ナス鍋が8.5ユーロだったでしょうか。

白飯一杯1.6ユーロです。

 

大満足。

お腹一杯で幸せな気持ちになれる食事でした。

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家常菜飯 LE LAC D’OUEST

7 rue volta 75003 Paris

メトロ 3番、11番線:Arts-et-Métiers

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